今年の大河ドラマが始まりますが、私といえば来年の「麒麟がくる」まで冬眠状態。
前回も時代は幕末でした。
視聴したのは後半、山岡鉄舟が出てくるあたりからで、ほとんど日曜の夜の制約はありませんでしたね。
ということで来年の話ではありますが、「麒麟」は期待しています。
主演の明智光秀役が現在の朝ドラの「萬平さん」ということが決まっているようで、憎めない「悩み」の光秀を描くのでしょう。
しばらくすれば他の配役も決まり、撮影も6月には始まるとのこと。
小和田先生の今年初のブログによればやはり番組時代考証に招聘されているようです。
また、当地相良では田沼意次生誕300年の各イベントが予定されていますが、他に戦国系で今川義元生誕500年、北条早雲没後500年というその時代の超有名人を冠にした色々が各地で開催されるようで、先生もかなり忙しくなりそうですね。
さて、昨日の静岡の梅の名所洞慶院。
お寺の山号の通り裏の山の名が久住山と呼ぶようですが、この山系は実は狩野氏の城塞群が展開されていた場所。
主城の名を安倍城と言います。
ブログでは慈悲尾(しいのお)の増善寺(こちらまたはこちらも)を何度か記していますがその寺がちょうど山の向こう側(安部川側)にあたります。
安部川の対岸、賎機山方面からの視界、景色の中で「一番高い山」と思っていただければと。
その二つの寺からの登城口が主たるものでしょうが、おそらく尾根上の連郭式を推す砦群の存在も伝わっているこちらの洞慶院側は歩きごたえもあって正月のたるんだ体にはもってこいのトレッキング。
一方慈悲尾側はダイレクトに本郭近くまで向かいますのでその分登攀はキツ目となりましょう。
この山城は以前井伊三岳城の筋トレについて記しましたがそれと同等いやそれ以上の城域と登攀者の疲労度はあると思います。スケールの面のみで選べばこの安倍城(標高435比高400)と三岳城(標高467比高400)が静岡の双璧と言っていいかも知れません。双方とも南北朝時代の城、大まかに敵対勢力は今川氏という共通点がありますね。
ということは時代も早く、戦国期を通していることから改変など手が加えられた形跡もあるようで「殆ど謎」という感じです。
時間経過による遺構の「自然化」と以後支配者の城塞と都市との形成発想の変化によって放棄・廃城となったことも大きいでしょうね。
それら巨大スケールの山城は「守る」ことに関しては超一級。
しかしながら「籠城」の長期化になった場合、兵糧、特に水の確保は殆ど期待できません。
そもそも尾根伝いの砦に大軍を確保して長期戦など持ち込めるワケがありませんね。
洞慶院の鐘楼の裏側から登攀路があります。
各所に線刻の仏がお出迎え。
このコースは親切?(実は迷います)に各所で二又三又と思われる「分かれ」がありますが、取り敢えず上っていれば何とかなるという感じ。
いわゆるショートコースが険しく、ロングコースがなだらかということですが、それは各自「見た目」で御判断ください。
ただしこればっかりは自己責任の要素が強いので自信のない方は下調べを入念に行いください。
要はあの山の頂上近くで「何かあった」としても誰もスグにはたすけに来てくれないということ。
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