ロシア・アヴァンギャルドなる語がありました。
ロシア革命前後の芸術運動のことを言いますが革命直後のレーニン時代に社会主義プロパガンダとして政治と関わって一大ブームを起こしました。
要はその「アヴァンギャルド」といえば、過去の概念を捨てた「プログレッシブ」とか「斬新」という言葉をイメージします。
そのアヴァンギャルドとの関連はどうあるのかなどまったくわかりませんがこのほどロシアで開発、完成した超がつくほど最新最強のミサイルの名が「アバンガルド」。
来年中に配備されるそうですがこれは米中との兵器開発競争の目玉、ハイパーソニック(超音速)兵器というもの。
何よりも米中に先んじて成功したといいます。
恐ろしいのは6000㎞離れた場所で発射されて、あっという間に命中させてしまうというバカバカしいほどに人殺しがそれも大量にカンタンにできてしまうということ。
日本では大層なお金で迎撃防衛システムをトランプ(バカ)から買わされるとのことですが、このミサイルがもし飛んできたとしたらまったく無用の長物、役立たずになり下がるという代物です。
そういった感じがその名(ハイパーソニック)からも滲み出ていますね。
兵器開発競争はまったく愚の骨頂。
相手の上を行くことのみを思考し無限の不毛を止まることがなく追い求め続けているということ。大金を投じて人類は「敵対者」をせん滅しようと日夜励んでいる姿を思います。
「印地」が活躍していた戦闘という時代は既に大昔、今や自分がその死を感じないうちに死ぬという、戦慄の時代になったということです。
兵士に筋トレは不要、モニターを見ながらのクリック一つ、あたかもゲームでモンスターを倒すが如く人を消し去っていく感覚が兵士の必携。
地球の裏側から瞬時に抹殺される「石」が存在するようになった現代こそ、人というものが「智」にたち返っていただきたいと感じます。
さて弥陀の誓願(四十八願)について、浄土系宗旨の経典(無量寿経)に触れている人からすればその「48」はまさに当たり前の数の並びであります。これも以前記しましたね。
やたらとその48という英語読みが耳に親しくなっていますがよく聞くと46というのもありますね・・・
46・・・四十六願といえば「随意聞法の願」ですね。
「設我得佛 國中菩薩 隨其志願 所欲聞法
自然得聞 若不爾者 不取正覺」
真宗聖典P24大無量寿経です。
「たとひわれ仏を得たらんに、国中の菩薩、
その志願に随ひて、聞かんと欲はんところの法、
自然に聞くことを得ん もししからずは、正覚を取らじ」
~「聞きたい」と感じたら「自然」に聞くことが出来る~
私たちは知りたい、聞きたい、教わりたいことは山ほどありますがなかなか「自然に聞く」ことはできないような世の中に生かされています。
46の語を頻繁に耳にするようになって(まったく関連ナシのようですが)あらためてその本来の意、「聞法」と鉄舟が記した駿府の教導石の存在について人の道に於いて最も大切な事だと思った次第です。
どちら様も戦争ごっこはほどほどにして欲しいですね。
本当のところは戦争はやめて欲しいのですが、人間というものの性に幅を持たせるとそういう言い回ししかできません。そもそもバカなんですから。
画像①は山門上から見下ろす舞鶴殿。
彼女の願いはただただ「カリカリを出せ」。
それを全部聞いていては彼女にとっても体に悪い。それでもかなり重たくなりましたからね。
②③は真宗聖典より四十六願。④が十七願と十八願。
※拙寺記事が掲載されました。
日本経済新聞12月27日夕刊「除夜の鐘、昼に響く」
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