御開祖はじめ当流(真宗本廟 通称東本願寺)を継承した御歴代(現代は「門首」)が「愚」という文字へのこだわりがあることは当サイトやブログにて時折記しています。
尚、以前から「門首」(もんしゅ)の語彙についてワープロ変換そのままの「門主」で記していたことに気づきました。
そこいらへんのこと(主でなく首)、本山にはこだわりがあるのでしょう。
「主」のイメージですが信長の城(安土)が「天守でなくて天主」とあり、また「主」がキリスト教的イメージがするからというワケではないでしょうが。
昨日お会いした方々、初めて伺ったお宅で催された枕経のあとのお話でのこと。
「法名」に関しての文字の件、「ちなみに私は『愚』好き」などと話しました。
法名は仏としての名のりではありますが、後に残れる者の「鏡」としての役割があるということ。
そもそも「人の生来の愚、それを自覚する身であるべき」ということなのですが、実際はそれすらもできない(他者の指摘が聞こえない、聞く耳を持たない)というのが人だということですね。
その「気づき」を与えてくれたのが弥陀の本願だったと御開祖は述懐しています(歎異抄)。
「されば、そくばくの業をもちける身にてありけるを
たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ」
しかしまぁ、それらもまたわかっているクセに奥方や息子に小言を言われると耳に栓をしたくなりますね。
心地よくない話に聞く耳を持たないことが愚を通り越した救いがたい「バカ」(idiot イディオット)ですのでそういわれぬよう齢を重ねていきたいものです。
その意味で生きている今こそ「愚」は身近に置いておきたい、といったところ。
ちなみに「idiot」をグーグルで検索すると米大統領殿トランプの画像がズラリと並ぶとうことで、それについてグーグルの最高経営責任者が公聴会に呼ばれて「なんでそうなるの?」と尋問されたそう。
グーグルが作為的にそれを操作(バカ=トランプのオンパレード)
しているというのが大統領殿の指摘のようですが、そんなワケはありませんね。
「それ」が大衆の声ということ。
救いようのない「idiot」の大将も大統領になれるというその懐とスケールのデカさを感じるアメリカです。
弱いものたちに寄り添うことが政治ですね。
自分と自分の周囲のためにのみ動く政治家がお調子に乗っている(乗らせている)この国も準同類かも。
さて、「idiot」は差別的不寛容のことでもありますが、バリューネーム東京青山も一部住民のあの短慮によって墜落、その悪名を知らしめてしまいました。
人の噂も「あっという間」ですのでしばらくすれば忘却の途を辿るのでしょうが、近江の青山の丘の上には城跡遺構がハッキリと確認できます。500年近くの経過があっても・・・
そちらは丁度、善勝寺やお隣の日吉神社の背後の段丘ということになります。神社の脇の登り路を上がってスグ右側の森の中といった場所が「宮林運動公園」。
そちらから神社の背後に回り込めますがその辺りをブラつけば城好きにはたまらないと声が出そうになる掻き揚げ土塁と堀、それらに囲まれた平坦な方形状の地形に出会うことができます(場所はこのあたり)。
そもそもこの城についての詳細は不明で確定的な結論は出ていないようですが、日本城郭大系から抜粋すると・・・
青山城
『「愛知郡誌」に青山左近佐衛門実貞、同左近允勝重の名があり「大洞弁天当国古城主名札」には織田藤四郎の名が見える』
とだけ。
南北諸士帳の愛知郡に「小倉 佐々木随兵 小倉嫡流古キ家筋也 小倉右京進」とありますがこの小倉は名家で通りますが、そちらからの分流が青山家というのが通説です。小倉の町名はこちら青山のお隣、愛知川上流となります。
織田の名が出てくることによって今の城塞遺構は下流の鯰江城攻城戦の際に織田方に堕ちて、鯰江城包囲攻城の橋頭保前線基地となっていたと推測されています。
最後の地図は地元教育委員会の図。
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