「障子一枚の極寒の本堂を味わっていただこうと・・・」というのが私のご挨拶の冒頭でした。
今時、サッシではなく障子、隙間だらけの年代物、空調のない天井の高い大部屋というコンディションに長時間滞留するという機会は滅多にないところ。
私が今回の僧俗研修会の会場を仰せつかった際に内心「死人が出るかも・・・」とも感じたくらいです。参加者48人と人数が多いため座布団と低いテーブルの形式となりましたので姿勢の維持は辛いでしょうから(そもそも椅子に対応するテーブルはなし)。
昨年、婦人部より寄進いただいた強力火力のストーブほか暖房器具のできうる限りのオンパレードが功を奏したこともありますが、前日からの強風はピタっとやんで無風といのが最高の「おかげさま」、テントをロープで縛っておくなどの養生もまったく必要ありませんでした。
婦人部・世話人の皆さんの強力なサポートがあってこその会場担当の大役でしたが無事に終了することができました。
私共自慢の檀家さんの機動力、動員力は次の本年最後(平成最後とも)の企画「除夕の鐘」へ向かって気合を入れなおしています。
お寺に、相良に「来てくださった方」をどうもてなそうか・・・どう楽しまそうか・・・大したことではありませんが「無財の七施」に通じるものがあります。
研修会でのお話はどれも有意義でしたがその中に出てきたその「無財の七施」(雑宝蔵経)を羅列します。
眼施(がんせ)
和顔施(わがんせ)
言辞施(ごんじせ)
身施(しんせ)
心施(しんせ)
床座施(しょうざせ)
房舎施(ぼうしゃせ)
詳細は各お調べいただきますよう。
皆がその心がけで生きていければ皆が理屈抜きで楽しいはずなのですが。
弥陀の本願力は世俗に生かされる我らを憐れんではいるものの私どもの一念にて必ずたすける(十八願)と願っています。
それにまた我らが応えるために日々上記7項目を心において生きていきたいと思います。
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