一昨晩からの強風は午前中がピークでした。
境内にて外仕事をしているとガシャーンの大音響。
音のした方に行ってみると本堂の外にたて掛けてあったテーブルの一つが倒れて、よりによって庫裏のドアを直撃、ガラスが割れていました。今日ばかりは酷いことになったと奥方と呆然と立ちすくみました。
さすがに狼狽えましたね。明ける10日は僧俗研修会でたくさんの来訪者を予定していましたので。
そしてその焦りに拍車をかけたのが日曜日ということ。大抵は休業日のはずですからね。
ということで修理をしてくれるガラス屋さんを探すわけですが、出入りの職人さんに聞けば「付き合いのある業者は島田」ということで不可。
そしてたまたま研修会の準備に来ていた婦人部の方に地元の業者を紹介していただきすっ飛んで走りました。
案の定職人も出払って年配の奥さんが一人でいらっしゃいましたがその方は頼もしいことに「30分あればできるよ」と。
おかげさまで胸を撫で下ろしました。一瞬「べニヤとテープで急場をしのぐ」選択肢も頭をよぎりましたがいっぺんで話が済んで上出来でした。ガラス屋さんに有難く礼して合掌させていただきました。
まさかあの風がテーブルを倒して、それが計ったようにガラスに当たって壊すなどいう大不運との遭遇は想定外でした。
さて、昨日記した瑞竜寺の門を入るとまず気づくのは芭蕉の句碑らしきもの。
これは芭蕉の没した命日が記されていたといいますので変わり種の供養塔なのでしょう。
「今日ばかり 人も年寄れ 初時雨」 ばせを
です。
「時雨塚 しぐれ塚」とあります。元々は他の寺にあったものをこちらのお寺に移したと標識に記されていました。
ということで芭蕉がこの地にやってきたかどうかは不明。
時雨は本来「冬の雨」、先般のそれらしき雨の後に空っ風が吹きまくりました。
灯籠は切支丹灯籠と。こちらも南蛮寺が破却されたあとに持ち込まれたものでしょうね。
風が吹けば・・・ではありませんがとにかくまず私の場合は結構な損失に繋がります。瓦が飛んだり、塀が倒れたり・・・
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小山昭治 (月曜日, 10 12月 2018 12:34)
先週知人が自死を選びました。
何を考えたのか、私には想像できません。
2~3ヶ月前くらいから考えていたようです。
まさか ガラスが割れるのと同じように まさか でした。
一寸先は闇。何が起きるか解りません。
つらい世の中です。
気の持ちようだと言いますが、気が持たない日もあります。
どこまでも落ちて地に足がつきたい気分です。
修理してくれるガラス屋さんのように、何か
見つけたいです。
今井一光 (月曜日, 10 12月 2018 21:04)
ありがとうございます。
それは大変ショッキングな経験をされました。
人の心の修復作業は本来は寺の仕事でした。
とても残念なことです。
ガラス屋さんのようにパッパッと仕上げられる仕事ではありませんが。
その方の悩みは深いものがあって慮ることはできませんが、きっと自身の「居場所」
というものを失ってしまったのかも知れません。
「無財の七施」のうちの六、床座施(しょうざせ)にもあります。
生きていくこと、生かされていることに「喜び」を見いだせずに絶望のみを選び取ってしまったのでしょうね。
遺されたものの責任としてただただお念仏し関係者一同、安楽の果報を享受していただきたく思います。