80歳になるまで20本以上の歯を保とうというのが「8020」運動。その時節までその本数以上の歯が保てられるということは楽しく健全な食生活が送ることができるということですが、要はその歯の保持の証拠は他の面に於いても健全生活の維持ができているという指標でしょう。
私の知り合いで若い頃にシンナー遊びやヘビーな喫煙をしている人がいましたが殆ど歯が消失して歯科医との付き合いが切れないようでした。
シンナーという溶剤の影響で歯が脆くなったというのは稀なケースですが、喫煙はついつい「歯磨きした気分」になってしまうとも聞きます。
まったく別件ですが、アメフトやアイスホッケーをしていた友人
の前歯は差し歯でした。こちらはハードなぶつかり合い、そしてホッケーのパックが前歯をへし折るのでしょう。
その友人が差し歯を海岸に落とした際の必死の探索の気持ちがわかりました。
ちなみに拙寺の息子も差し歯になってます。これは当地の学校でその友人に投げ飛ばされたからです。
親としては腑に落ちない出来事で未だわだかまりは残っています。
とにかく歯科医通いは時間とお金の無駄ですからね。
さて、「8020」に続き「8050」という数字の並びを最近になって聞くようになりました。
こちらは「親80歳に子が50歳」という意味で「親90の子60」のパターンも同等に「8050問題」などと呼ぶようです。
親と子の年の差はだいたい30歳程度ということになりますからね。
この問題は引きこもったり病気等で世間から離れた生活を続け、当然に生活維持の根拠が脆弱である50歳と老齢化して病弱となってしまった親の80代という家族構成についての件です。
そういった家族の場合、家計に関しての目途は親の年金と蓄財のみ。そして親が寝込んでしまったその頃には大抵は退職金などの蓄財は使い切っていますので生活費は僅かな親の年金だけということになります。
このタイプの家庭はかなりの数この国に潜在しているようで(15歳から60歳程度となると引きこもりの人はざっと100万人以上いるとも)各所でそれらしき気配の事案が見え隠れするようになりました。
親の介護をせずに死に至らしめ年金を受け取る(詐欺)ためにその死を隠したり(死体遺棄)することはもはや犯罪になりますからね。
一言で「自暴自棄的生活」ということになりましょうがそれは健常的感覚を持つ者の考えであって彼らにはそれらに至る事情それぞれがあるのですね。
海外から人材を入れるのはカンタンですが、そのように「働かない、働けない」という人たちに何とか働いてもらえるという道筋、環境を作ることはできないものか考えなくてはイケません。
日本全体を「仕合わせ」に導く施策、それが本当の政(まつりごと)だと思いますが。
「親の葬儀費用が無かった」の談もよく耳にします。
悩んだら独りで抱え込まずに相談しましょう。
「心配するな どうにかなる 」(伝 一休宗純)。
ついに師走入り。
拙寺では大晦日の真昼間、正午12時から鐘撞きを始めます。
毎年のことですが以下の如くその利点を。
「昼間」は夜より暖かい
明るいので照明は不要
足元周辺の危険性がない
人の顔がわかるから会話が盛り上がる
子孫を引率して撞かせることができる
子供だけでも大丈夫
酔っ払いが往来して風紀を乱さない
あとは自宅でのんびりできる
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