昨日は近江の「醒ヶ井」なる地を無理やり出しました。
以前はこの字の読みに首を傾げたものでしたが関ケ原から彦根辺りをちょくちょく走れば否が応でも目に入ってくる地名です。
こちらの近隣でいえばまずは番場の蓮華寺に鎌刃城・箕浦城そして柏原宿に清滝寺京極家墓所等キリがないほど見どころ満点です。
以前も触れましたが私は真宗寺院には必ず立ち姿の阿弥陀如来がおわしますのでそれとわかればできるだけその門をくぐることにしています。
真宗寺院であるかないかの判定はまず御堂の屋根ですが、近江辺りでいえばかなりの確率で「当たり」です。
ただし最近はガッチリと鍵が掛けられて堂内に入れない場合も多々ありますのでそんな時は外から手を合わせておしまいですが。
山間部など檀家さんの件数が「十数件」にまで減少しているというお寺さんなども見られるようになりました。
そういうお寺は平日は家族皆で外部の仕事に従事し、どなたかがお寺に居られるのは休日のみといいますので、通常本堂の入口は閉まっているのは当たり前のことです。
また真宗寺院は基本門徒有志の「道場」から発達したという歴史がありますので寺が「代々の家」であって兼務をお願いしたり「苦しいからやめる」とはなかなか言えないところがありますね。
最近ではそれにつけて後継者不在という違う意味での危機が迫っていますので現状「全体数はコンビニより多し」といわれる寺の数もいよいよ減少に向かっていくことでしょう。
どの業種でも同じですが、需要が無ければ衰退して淘汰されていくというのが世のならいですからね。
拙寺もひしひしとその波を感じつつあります。
まぁいつものように言わせていただければ「けせらせら」ですが。
上記の件とはまったく関係ありませんが、米原インターの近くを走行中に独特の屋根のカタチが気になって寄り道したのが真宗仏光寺派のお寺(場所はこちら)でした。
お隣には真宗大谷派のお寺が並んでありました。
そこで印象深かった件といえば正面階段に尚補助階段を設けるという配慮というものが見られた件。
この手の階段は他の真宗寺院を訪問していて何度か見かけていますが、これは親切な工作だと思います。
私どもの年齢では今の拙寺本堂の階段を上がり下がりすることは何の苦労もいりませんが、年配者の場合はそうはいきません。どちらでもステップの上がり下がりで難渋している様子はよく見かけますね。
拙寺は中央部分に手摺りのみを設け、右サイドにはスロープを設置していますが、階段の方の段数はそのままです。
年配者にとっては段々の高さが高く滑り止めもありません。
画像の如く、傾斜を緩くして段数を増やすことは特に効果があるでしょうね。
これなら年配者のお参りも苦にならないでしょう。
私もいつかはコイツを真似してやろうと思っています。
勿論DIYですが、階段の工作とその計算は結構難しそうですね。
やはり手摺りは握りやすい丸くなければダメなのでしょう。
拙寺スロープの方の手摺りは恰好を気にして角材なのです。
最後の画像は近くの国道沿い、伊吹山をバックにした番場忠太郎の像。
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