昨日は友引ということで相良仏教会のお寺さんたちは相良相寿園へ集合しました。毎年恒例の慰問勤行の日でした。
気にかかったのはかなり人が少なくなったような・・・若い人が少なくなって年配者多数を危惧する傾向がありますが、どの世代も確実に少なくなっているようです。一時的なものかも知れませんが「人が少ない」というのは寂しい事しきり。
終了後そちらで雑談タイムがありますが、昨日の「携帯電話」の件を披露しました。
どちらのお寺さんも携帯電話に関してはホールに入る前には念入りチェックは当たり前のことと言う意見で一致。しかし参列者の中にはあいかわらず「いる・・・いる・・・」と。
この酷暑にみなさん相当悩んだというのが本堂へのエアコン設置の件。あるお寺では200Vの業務用を導入したとの話を聞きました。
まぁ拙寺の場合はあればあったである程度の涼しさは期待できるのでしょうが、障子と隙間だらけですので効率は悪いでしょうね。古刹の平田寺では私ども同様工業用の扇風機の導入で対応したとのこと。
また「恫喝系」の件は話題になりませんでしたが、一昔前のお坊さんの中にはかなり感情を表す「激昂系」の方がいたということも以前聞いた事があります。
Naomi Osakaのお相手、女王セリーナが自らのラケットをコートに叩きつけてブチ壊していましたが、昨日辺り各テレビ局は大坂選手の絶賛と同時にそのシーンを何度も流していました。
激昂している様子がわかりましたが、やはり格好のイイものではありませんでした。
その怒りを向けた対象が自分なのか自分以外のどなたか各あるのだとは思いますが・・・
またそれは①自己コントロール不全の暴発なのか②周囲の人たちへのアピール、ポーズなのかとその性質ウェイトの違いがありますが、まずは②の方が専らでしょう。
「私は怒っている。同情して欲しい」の演出です。
そして自分への叱咤の部分も少々はあるのでしょうがそれはまったく無意味ですね。
冷静さを失って判断力と緻密さが欠落するというマイナス面が多いからです。
「ポーカーフェイス」という語がありますように心の動きを相手に読まれてしまうということは勝負の世界ではマイナスであることは周知の事でもありました。
だから「怒っちゃダメ」なのですね。
イイことなんて一つもないのですから。
勿論これは私自身に言い聞かせるつもりで記しています。
激昂系のお坊さんの話はいわゆる都市伝説なのかも知れません。面白可笑しく語り継がれて尾ひれがついていたりするものかも。
どちらかでも記していますが酒の席のネタとしては「坊さんの噂話」(失敗失策専です)というものは特に好まれる傾向があってまわりまわって私の耳にまで入ってくるほどです。
以前も記したものはたしか、おそらく理由としては参列者の行動に腹が立ったのだとは思いますが「数珠を投げて退場」し帰ってしまったというものでしたが、先日お聞きしたパターンはなんと「位牌を投げつけて退場」したというもの。
この件、嘘かホントかわかりませんが、「凄いキャラ」だとか「よくそれでやってられる・・・」という意見がありました。
それを繋ぎとめるのが「祟り」の恫喝なのでしょうが、やはりプロにはペナルティがあってしかるべきもの。
セリーナもあの3度のペナルティのほか約180万円の罰金を課せられたといいますね。
坊さんという立場はそれほど絶大なのでしょうか。
どうしてそんなにエラくなってしまったのでしょう。
そういう時代は100年ほど前に終わっているはずですが・・・。
誰も叱ってくれる人がいないというのは不幸な事ですね。
仏教で仕合わせを求めるに「六波羅蜜」という「六つの行い」について語られます。
それらを羅列すれば「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」ということになります。
特に耐え忍ぶことを「忍辱」(にんにく)といいます。
各お調べいただければよろしいかと思いますがこの6つを持ち合わせた人間、果たして・・・。坊さんは当然なのですが。
少なからずスポーツ選手等、ギリギリの実力差を競おうとするものはその6つについて極めようとすればより成長する事受け合います。
「六波羅蜜」という語だとどうしても京都の六波羅蜜寺や六波羅探題を思い浮かび、当流とは離れるのではといった誤解を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、無量寿経の中の嘆仏偈(讃仏偈)という「超」が付くほどのお馴染み経典の中に出てきます。
それが画像「布施調意 戒忍精進如是三昧 智慧為上」の部分です。
要は特に「怒っちゃダメ」なのは坊さんなのでした。
②画像は相寿園の帰りそのまま地代の墓地へ。相良方面は朝方は日差しがありましたがそれから夕方にかけて激しい雨に見舞われました。夕刻には御前崎に土砂崩れ警報が出たほどです。
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