昨日につづき殺生生臭坊主の件。
昨日の法要のあとのお斉のお誘いには驚きました。
施主から「今日は焼き肉屋」と告げられて・・・。
さすがにそちらにこの恰好で伺うのは「ムリです」とお断りすれば、一同一旦着替えるとのことでしたので「平服にて」指定の店に向かいました。
そもそもお斉とは「精進落し」ですから何でもアリとは思いますがさすがに今回の件は意表を突かれましたね。
ホントのところ最近は牛肉断ちをしていましたので「また振り出し」と内心困惑したのでしたが。
さて、三崎坂の全生庵は鉄舟創建の禅(臨済)の寺ですが、鉄舟と「禅」からみの交友があったのが幽霊画コレクターの三遊亭圓朝でした。
墓石の鉄舟の筆による「無舌居士」は天竜寺管長の滴水(てきすい)和尚からの号。
噺家の達人としての名のりとしていかにも禅的。
圓朝は落語と言っても「お笑い系」ではなくて講談の如くだったようです。
印象的だったのは落語協会の「寂滅為楽」が記された塔婆。
涅槃経の四句のうち最後の語で、「ここで安楽の境地に」の晴れやかなイメージがする文句です。
能「三井寺」と歌舞伎「京鹿子娘道成寺」より
「鐘に恨みは数々ござる
初夜の鐘を 撞く時は
諸行無常と ひゞくなり
後夜の鐘を 撞く時は
是生滅法と ひゞくなり
晨朝のひゞきは 生滅滅已
入相は 寂滅為楽と ひゞくなり
※入相とは日没の頃 日没=涅槃=西方浄土
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