盗難等所在不明文化財記憶に留め 手配書の一部

2日前の朝からあの騒々しい境内はうって変わって静寂と涼しい空気に包まれていました。

少々寂しい気持ちになりましたが、なんとも動きやすく軽やか。

夜間は勿論エアコンいらずとなりました。

それにしても連日の台風発生には呆れるばかり。

これから「どこか・・・行くぞ !!」と気合を入れてもこう先の予定が読めないというのは辛いこと。

 

そて、本日も昨日の続きです。

文化財指定の美術工芸品が散逸している件。

昨日の新聞によれば、計約2万件余のうち、少なくとも298件の所在がわからないとのこと。未指定を含めたらその数倍の数はあるでしょうね。

 

こういった数字には驚くばかりですが、これはただ文化財「指定」するばかりで何らのフォローもしていないという現われ。

私の存じ上げるお寺での文化財指定の盗難品は「仕方ない」とどちらにも届けていないようで、未だその指定者側としてはその事実を把握していないのではないかと思います。

 

実態はこれ以上に深刻かも知れません。

その件については私の出しゃばるところではありませんが、国は勿論、各地教育委員会による文化財としての「指定」に関して、指定したからには定期的「面接」を行うなど保管状況等の指導や相談を受けるなど関りを継続的に持ち続ける必要がありますね。盗人コソ泥かっぱらいの類を喜ばすのは腹立たしい事。

詳細カラー画像とデータ付きの画像をその責任において公開していただきたいと思いますね。

悪人たちの盗品流通の後押しをしているように思います。

画像は適当にコピペさせていただきました。

文化庁提供のものは飛鳥・奈良・平安・鎌倉期と古くて闇市場の価格を推測すれば「億」でしょう。

ホントに何とかならないものでしょうかねぇ。そこいらじゅうにバラまいて売買流通を阻止しなくては。

 

文化庁ほか各地教育委員会提供

1段目

①「絹本著色主夜神像」福井県寺社

②「絹本著色阿弥陀如来像」同上

③「金銅装眉庇付鉄冑」大阪府から

 

2段目

①「絹本著色弥陀三尊像」兵庫県寺社

②「絹本著色山王本地仏像」島根県寺社

③「絹本著色一字金輪曼荼羅図」同上

「銅造蔵王権現立像」宮城県寺社

 

3段目

①「木造千手観音立像」山梨県寺社

②「木造聖観音立像」京都府寺社

③「銅造阿閻如来立像」同上

④「銅造釈迦如来坐像」同上

⑤「銅造大威徳明王像」同上

 

4段目

①「木造櫛岩窓命坐像」兵庫県寺社

②「木造豊岩窓命坐像」同上

③「木造釈迦如来立像」奈良県寺社

④「銅造薬師如来立像」同上 右手のみ発見

⑤「金銅誕生釈迦仏立像」同上

 

5段目

①「木造持国天立像」鳥取県寺社

②「木造増長天立像」同上

③「絹本著色雲門禅師図」東京都 以上文化庁より

④「琥珀玉」北海道教育庁提供

⑤「木造大日如来坐像」=郡山市教育委員会提供

 

6段目

①「木造聖観音立像」=千曲市教育委員会提供

②「木造十一面観世音立像」=岐阜県提供

③「円空作天部像」=美濃市教育委員会提供

 

7段目

①「木造大日如来坐像」=三重県教育委員会提供

②「木造阿弥陀三尊坐像」=和歌山県教育委員会提供

③「絹本著色釈迦三尊十六善神像」=島根県教育庁提供

 

8段目

①「木造神像」=広島県教育委員会提供

②「木造文殊菩薩像と木造普賢菩薩像」=大分県教育庁提供

③「木造阿弥陀如来像」=大分県教育庁提供