「孤独が炎症を増やす」・・・昨晩のNHK「ガッテン」にて。
長生き(脳梗塞・心筋梗塞のリスクの減少)の秘訣は「人と繋がりのある生活」だといいます。
孤独にならないことが健康につながるということはどうやら確定的のようですね。
拙ブログでは先日来「反孤独」の旗印を掲げていますがまさにその学説は主流といいますので的を射たような心持ちです。
「孤独がイイ」などと言う生活は本来の人類進化のDNAの働きに相反するといいます。
よって当然に不健康で忌まわしい「寝たきり」期間を経た滅亡が待っているのです。
この不健康の恐怖は何といっても最近いわれるようになった「人生100年時代」の件。
100歳までの間、健全性を維持し続けるために自宅を飛び出して「人」と接することをお勧めします。
しかしズルいですね、坊さんは。
いったい私の健康が最期まで維持できるものかはわかりませんが、人と接することに関してはこと少なくない職種ですね。
それも「定年」が無いというところも。
歳を重ねて重みが増していくという職種は奇特なこと。
特にサラリーマン生活を送った人は定年後の身の振り方によって健全性が変わりますからね。
NHKの他の番組では秀吉の怒りっぽさ(自己コントロールの欠落)からくる短慮短命と病因死因について。
秀吉の六十一歳の生涯は当時では「そんなものか・・・」ではありますが「長生きした」とは決して言えませんね。
我らの親鸞聖人も鎌倉期であっても九十歳でしたし同時代ではライバルの家康が七十三です。拙寺3代目の祐伝の母の禄さん(釋尼妙意)の没年は万治三年(1661)で生年不詳ながら100歳オーバーは確定的ですから。
何故に秀吉は早死にしたか・・・
色々と説がありますが、その「怒り」を抑えられない性分(人はついてこないし適切なアドバイスが得られにくい状況)に加えて「美食」が仇になった可能性があります。
日本中の富という富を手に入れて粗食にこだわる理由はありませんが特に「白いご飯」を食べていたからだとも推測できますね。
というのは文書に記された秀吉の症状から現代の医師が「脚気」との診断をしていました。
死亡前の衰弱と神経障害から心不全に至ったというものですがその病因といえばビタミンB1不足からくる脚気です。
日露戦争で戦病死した陸軍兵の一番の理由がそれだったといいますが、白米を食べる事がそれほどまでに命取りだったとは。
現在では他に豚肉などのその代用食品は山ほどあってその白米食が悪いとは言えませんが、またその番組では現代の「隠れ脚気」について触れていました。
それは大量水分摂取と糖分によるビタミンB1の体外への流出から引き起こされるといいます。
脚気などの病はもはや死語と思っていましたが意外でした。
特に夏季には水分摂取について檀家さんにやたらと吹聴していましたので。
水分摂取は熱中症にも効果がありますし、血液ドロドロによる心疾患も予防できると考えていました。
食物摂取は難しい。こっちをたてればあっちがたたない・・・
まぁ「いずれもほどほど」ということなのでしょうが、この夏はやはり水分豊富に摂取しつつ豚肉を食べるということで。
画像は奈良国立博物館中庭。
先日記しました国東塔の近くにあります。
宝篋印塔は南北朝期のものですが背の高さの割りに塔身はコンパクトなサイコロ。やはり隅飾り。立ち具合もイイですね。
あちらの般若寺型石燈籠も芸術性が高いと思われます。
特に石灯籠という超アンバランスな石塔が数百年もの間に渡って風雨に耐えて立ち続け現存していることに意義がありますね。おそらく何度かは倒壊の憂き目にあって修復の手が入っていることでしょうが。
最後の2件の小品も同所にて。
そういった石塔の美を共感できる人と話を交わすことはまずありません。
結局私も孤独が好きなのでしょうね。
コメントをお書きください
小山 昭治 (木曜日, 07 6月 2018 10:56)
今日は手の甲が腫れたので皮膚科の医者に行って来ました。
そこで読んだ本に「藤原道長、織田信長、豊臣秀吉は
糖尿病であった。」と 言うものでした。
まさにその通り。
和歌山のドンファンではありませんが、金と権力を持つと、ろくな事がありませんね。
こちとらはないからいいけど、無しは無しなりにあがきます。
所詮人間、煩悩具足の凡夫ですね。
今井一光 (木曜日, 07 6月 2018 18:55)
ありがとうございます。
手の甲の件、大事無いといいですね。
本日奥方とそのテレビでしきりに囃す「ドンファン」とやらについて
「それって何?」と問答しました。
それこそカネにモノ言わせておいしいものをガッツリ食べて飲んで遊ぶこと。
だから「丼飯」・・・なるほどね。
私はあの方を見て「秀吉・・・?」とイメージしていました。