先般「IR法案」というものが固まったというニュースがありました。カジノの入場料を「6000円」と決めて本人確認をマイナンバーカードで行い入場制限回数を週3回かつ月10回にするというもの。
考えていた規制、制限よりも大甘な感じがします。
てっきり「日本人は入場禁止」くらいがあっても不思議はなかったのですが。
ブログでもその辺りの件を何度か記していたと思いますが、「ギャンブル依存」というその病気は本人だけでなく家族全体、すべてを「崩壊」させてしまいます。
日本で一番に突出しているギャンブルである、パチンコ・スロットよりもそれは素人目には敷居を高く設定しているようですが、6000円という入場料はハマる人にとって大した数字ではないでしょう。「大勝ち」すれば誤差の範囲という数字でしょうね。
大いにそそられるショバ代かも。
依存者がゲームやりたさに無茶な金策に走る事に周囲は困惑するものです。
犯罪行為は論外ですが、このほど「ギャンブル依存症問題を考える会」と学者さんがまとめた数値というものには驚きでした。
ギャンブル依存症「患者」のギャンブルの資金についてその8割の家族が借金を肩代わりして、そのうちの15%がその額1000万円を超えているとのこと。
私が寺に入って以来、色々な場所で奥さんと子供達の憎悪の声が耳に残っています。男は生来のバカな生き物であるとつくづく思ったものです。
それはそれは私も沖縄在住時などはパチスロ等のお遊びをしたことがありますが、それは若い頃限定。
私事失礼、現在の遊興というか自身「イイ御身分」と感じるほどに依存しているのはやはり「墓場と古城」。
要は極論「森の中と竹藪」ということです。
竹藪がポツンとあれば古墳・墓地・城址が浮かんでついつい立ち止まって中を覗き込みたくなります。
隔絶された世界に身を投じれば、ちょうど今頃は鳥の声に癒され、眺めればタケノコたちの力強さと藤の薄紫色、微かに香るあの独特が私の心を引き寄せます。
まさに河瀬法蔵寺の掲示板の通りです。
その藪の中に一つの石塔などと出遭えればそれが私の至極の時間であります。
以前近江豊郷の街区で「雨降野」という地名や国道8号線の「不飲橋」などについて、勝手に感動して記していましたがまだまだ近江には不思議な地名があります。
「河瀬と川瀬」というWスタンダードも面白いと思いますが湖東をうろちょろしていて気になっていたのが「蚊野」という地。まるで夏場にこの辺りの竹藪にでも入ろうものならば「痒くて痒くて・・・」の不快指数満点を想像してしまいます。
実際は田園風景の中の集落でその「蚊」というイメージはまったくナシ。三重県には蚊野という地名に蚊野神社なる社がありますが・・・
そして「蚊野」を姓として名のる方は全国的に滋賀県が断トツでその中でも愛荘町が突出していますね。ということで苗字としてのルーツはこちら蚊野が始まりでしょう。
ところがもっと面白いことにこの蚊野には狩野という城址と狩野氏という名、そしてお隣に軽野という地に軽野神社。
また近隣に香之庄の香之神社まであります。
「読み」(耳に入る言葉)が似すぎです。ちなみに蚊野は「かの」。狩野は「かのう」。軽野は「かるの」香之庄は「このしょう」。
また軽野には蚊屋野神社があって岩倉にも軽野神社があります。地元の人との会話で「どういう字?」と確認しなくてはなりません。
ちなみに上記軽野神社(蚊野と軽野地区の神社)は4月の第3土曜日、21日は春の祭礼にあたりますのできっと蚊野の街は賑やかになることでしょう(場所はこちら)。
今年の藤は無茶苦茶早いような・・・相良あたりではもうおしまいの感。今の竹藪はタケノコ堀りの人とすれ違いますが、私との遭遇に何ともバツが悪そう。
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