河瀬法蔵寺の掲示板2つ しあわせ 仕合せ

今年は幾度も「春の嵐」というヤツに襲われたような気がします。昨日も本堂も庫裏も吹っ飛んでしまうほどの風と雨。

幸いにして午前10時前にはピタっと風雨はやんで、うまいこと法事の時間はやりすごすことができました。

その後は午後遅くから風が強まって、まるで台風なみ。

テレビニュースにて横浜辺りの暴風の様子を見ましたが、各地で被害の報があっても不思議はないくらいでした。

 

それでも日曜日となれば別の意味で「静かな時間」を感じます。

最近は自宅にやたらと無用な電話がかかってきて閉口していますがその迷惑な連中はしっかりと日曜日はお休みのよう。

嘘八百を並べ立てる勧誘電話をかけまくっていながら健全な週休を取っているのはお笑いぐさではあります。

 

電力系と太陽光系そしてプロバイダー系の電話がありますが、土曜の夜は夜9時半にもかかってきました。

それはこうです。

「現在の貴方様のプロバイダーの契約は『とっくに』切れています。そして次の更新は現在より300円ほどお安くなります」というものでした。

「とっくに」などという表現を果たしてするものかと耳を疑いましたが私の名とプロバイダー名を把握していたことから、一瞬「ホントに?」とその女性のカタリを信じてしまいました。

「そりゃあイイ話だ」と合点すると「では次に別の者から承認確認の電話があります」と言って電話を終了したというわけです。

 

いつもならば「そんな話は結構毛だらけ・・・」の躰でガチャ切りをするのですが、ついつい「ちょっと待って!」の声に遮断を躊躇してしまったのでした。

プロバイダー契約の色々についての情報をすべて把握している風の語り口に信用させられたのですが今となって考えれば個人情報の流出があったということでしょうね。

 

その担当者分業制のシステムの2人目の電話がその後複数回掛かってその最後の電話が9時半だったのですが、1回目の電話を切ったあとに私が行ったことはインターネット検索。

拙家の電話はナンバーディスプレーを採用していますので、その着信履歴のナンバーをPC検索画面に打ち込んだというワケですね。

 

みなさまも「ヤバそうな電話」「疑わしい」と察したら是非にそのようにすることをお勧めいたします。

すると明らかにインチキプロバイダーを推測できるネガティブコメントが並んでいました。

「迷惑電話チェック」なるサイトもありますが、勿論それにも登場していましたから。

そこでその2人目の電話は完全無視したというワケです。

 

私はナンバーディスプレーを見て「0120」で始まる番号は100%無視してきましたが、最近は「080」が多い事がわかりました。

面倒くさいことになりますのでこれからはその「080」も無視したいと思っています。

あの時はしつこさにあきれて留守電にしていました。

本当にカタリが多くて困ったもの。

「油断のならない世の中だねぇ~」(白浪五人男 浜松屋)

 

さて、獅子吼山法蔵寺は古くて大きな真宗寺院(お西)。

以前、湖東には「お東が多い」の如く記したことがありましたが、お西の寺もかなり目立ちます。

蓮如さんの時代に西も東もありませんからね。

山号の「獅子吼」とは釈迦の説法雄弁の比喩で「法蔵」とはごくオーソドックスな寺の名、「法(教え)が大切に収蔵されている」の意(法蔵菩薩→阿弥陀如来・・・正信偈冒頭部分)を含みましょう。

 

こちらのお寺の名は元は「弘誓寺」といいます。

その「弘誓」(こちら)と言えば阿弥陀の誓願のことですね。

その阿弥陀さんのお寺「弘誓寺」は付近に七ケ寺あって「近江七弘誓寺」と呼ばれていますがこちら法蔵寺はたまたま名称が変わっていますが、その中の一つになります。

ちなみに7件中6件が真宗、1件が浄土宗ですが、伝承として飾っているものに「那須与一の末裔たち」が建てた寺々ということがあります。

以前ブログでは五箇荘金堂町の弘誓寺について触れています。

 

先般は法蔵寺への目標を河瀬駅から一直線の幼稚園の裏と記しましたがそちらが「しあわせ保育園」でした。

勿論こちらのお寺が運営している保育園ですが私はこの「しあわせ」という字面に「いいね」を思いました。

漢字の「仕合わせ」と「御縁」を連想させます。

 

お寺の掲示板も拝見してこれこそまたギスギスした社会と怒りに満ちた人々に伝えていかなくてはならないものであると何度も読み返していました。

「幸福」というもののハードルをあげてきた日本人への静かな警鐘でもあります。

本屋さんに並ぶ「幸福」関連の書籍に胡散臭さを思う私です。

あらためて記します。

「幸福」の吹聴はインチキです。

 

法蔵寺は現在改修中。正面外回りに建築資材がありましたので正面からの撮影はやめました。

寺社建築の専門大工をアパート住み込みで発注、内部の改修も同時に進行しているよう。

建築現場掲示板を失礼ながら撮影させていただきましたが御住職の「那須」姓にも感動。

歴史ミーハーでお恥ずかしいところですがまさに古刹を感じます。

尚、「代表役員」とは宗教法人上の代表者の事でまずは「住職」でよろしいかと。