何度かブログで記していますが私ども宗旨では焼香の際、線香の場合は焼香鉢に寝かせて置きます。
時に他宗派の方から「何て変わっているのだ」風異常性を指摘されることがあります。
当流では長さは焼香鉢の大きさに合わせて適当に折って(縁起を担ぎませんので別に4という数字を嫌いません!)火は左側になるよう置きますがコレは「右利き主体の世の中だったから」などと私は適当な事を言っては皆さんに納得してもらっています。
寝かす理由は「昔の作法の如く」カタチだけでも踏襲しているということです。
お線香なるハイテク商品が出回る前の焼香のスタイルといえば「常香盤」なる焼香グッズ。要は平らかにした灰に抹香を入れる溝を作って導火線の如くその端に点火する方法です。
灰の上に香は「寝ている」のです。
ということでお香が立っている方が私どもからすれば「異常」なのですね。
ちなみにその「導火線」抹香の燃える場所を見て時太鼓を打ち時鐘を撞いたのでした。
それからこれも以前何度か記しましたが、本日も追記します。
線香からの火災を防ぐために。
御内佛、いわゆる他流でいう仏壇まわりで、火災の発生する原因の重大要素の一つが「線香」であることは納得できるところ。
その理由は立てた線香が倒れてその火が他所に燃え移るといいますが、その倒れるメカニズムというのは衝撃などの外的要因ではなく、ごく自然に倒れるというもの。
真宗であっても法要ともなるとたくさんの縁者たちが参集されますので自宅法要ともなれば御内佛前の焼香鉢(土香炉)には線香が立ちまくっています。
メカニズムはこうです。
①参拝者が多く、線香が複数立てられる
②焼香のタイミング、要は参拝者の時間差がある
以上2点がポイント。
これは線香が上から下に向かって燃え移るのは当たり前のことですが、一見燃え尽きたと思った線香の灰に埋まっている部分に火が付いていることに気づきにくいのです。
いっぺんに同じ長さで灰に差せば問題になりませんが、たとえば法要が終わって「さあお斉に出かけよう」という段に「遅ればせながら」とやってきた人が「焼香を」と線香を立てたとしたら・・・間違いなくその線香は灰に差し込まれた部分にも点火されることになります。
ということで不在になった家の焼香鉢の線香は下に落ちて時に延焼することがあるのでした。
私は仕事がら下から火が付いている線香を何度も見ています。
檀家さんのお宅で私が立った線香を見たら、せっせと折って横に寝かし、なおかつ家を離れる際は「火の元の確認をお願いします」と必ず念押しすることにしています。
法事の後、帰宅したら家が無かったという事案を聞いていますがそのような悲劇を私自身が演出するワケにはいきませんので。
寝ている線香でも量と長さによっては出かける前には「念のため台所のシンク内」に焼香鉢を置くことを勧めています。
さて昨日の続き、淵龍寺境内から。
こちらの寺にあるのが鈴木喜三郎隆友という人の墓碑です。
大野の主、足助鈴木の流れといいますね。
こういった自然石を利用したものは顕彰碑的を考えます。
建碑も当初のものではないでしょう。
私は碑の下にもたれかかった一石五輪塔にフォーカスを合わせていました。
最後から2つめの樹木の件は掲示板に記されている通り。
最後の画像は宇連川沿いの道路から橋方向を振り返った図です。
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