牧之原市内のお寺さんの御住職が個人的に収集していたコレクションが「例の番組」で放映されて、あらためて亡き故人の秘められた御趣味に驚かされたのでしたが、「そんなものか」と思ったのは値段がついても買う人がいない・・・ということ。
ちなみに御住職には私がこちらで世話になるようになってからお付き合いいたくようになりましたが、何も知らない私に色々と教えてくださった相良仏教会の恩人です。
他のお寺さんの件、口を出す余地はまったくありませんが、個人所有の趣味にあれだけの価格がついて、もし売却が成立したとしたら・・・税務面でどうなるのだろうと余計な事を考えてしまいました。
お上(税務署)の御指摘というものは、資産評価と相続とその売却額に目を光らせている事は必定。
そして、何より買い手がみつからない状態は辛いですね。
聞けば関東のどちらかの業者さんに一括引き受けてもらって倉庫に収めているようですが、これも余計なお世話ですが、管理料・手数料が発生しそうで気になります。
そしてこのような場合、最終的に「幾らでもイイからまとめてドン」的なかたちになってしまうことが多々あります。
それですと折角の「あの金額」とは違った様になってしまうかも知れません。
失礼な言い回しとなりますが、人が亡くなってその整理に「トラック何台分ゴミとして出した」等の親族の談を耳にします。
そこで
①人には生きているだけでたくさんの付属物がある
②大抵の場合それは家族には無価値である
③結局殆どが処分されることになる
ということがわかります。
私のコレクションといえば「墓の画像」くらいで、まったくもって「無価値」は承知の上。
気がかりといえばハイビスカスなど、冬場に生きられない植物たちのことでしょうか。
奥方からは上記の件を知って「余計なものを集めるな(やるなら金目の物にしとけ・・・)」と、しかと仰せつかっております。
今ある刀剣・切手・古銭の類の事だと思いますが、「これ以上広げるな」ということでしょう。
画像は以前の冬に新東名藤枝PAにお昼を食べた帰り、ぶらっと立ち寄った小さな墓地のエリア。
藤枝市民の森の南西側、瀬戸ノ谷という地で瀬戸川に沿った場所です。⑤画像向こうに見える赤い屋根が「高根幼稚園」です(場所はこのあたり)。玄広恵探の墓からしばらく行ったところになります。
墓地に足を踏み混むと同時に「古そうな」墓石を目が探していますがそちらには立派な相輪・宝珠が目立つ宝篋印塔がありました。
「エピタフ」は判読を試みませんでしたが、苔むしてとてもいい風を出しています。
時代は隅飾りの反り具合から「室町時代よりは下る」ような感じ・・・でしょうか。江戸時代特有の笠塔婆がお隣にあることから一連性を感じますし・・・。
適当に撮影してきたものでファイルに埋もれていたものですしそもそも私の評価など「お話にならないレベル」です。
まあ後補(後付けと補修)があったとしてもここまでイイ具合にカビが生えていればまったくわかりませんね。
その手の墓石は案外、無縁墓ではなく「先祖代々」として個人による管理が為されている場合があってやたらとこういったサイトに画像をアップすれば所有者に叱られそうではありますが、あくまでも「石塔の美術的価値」について紹介したい、ただそれだけですのでその点お許しいただければと。
こちらの宝篋印塔の特色は何といっても六角形の塔身です。
この手の変化形の墓のカタチから江戸初期の地元では名のあった資産家を考えます。
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