鐘撞堂の前の紅梅が咲き出しました。
「待ってました !」と掛け声をあげてしまいそう。
もうちっとばかり温かくなってほしいのですが・・・辛抱のしどころです。
さて、私たちが何の気なしに親に出してもらった大学ですが、世にはそれが仇になっての苦渋を味わっている人たちがいるようです。
紙上に「奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人」という見出しが躍っていました。
あらためて私は親のおかげに、有り難さを感じたところですが人によってはその借金は最大で800万円を超えるとも。
1年間の費用として「私大・自宅生」で平均約177万円とのことです。
「この30年間で国立大の授業料は2.13倍の約54万円で私大は1.76倍の約88万円」になったということで私たちの時代とは違うのでしょうね。そしてその学費の値上がりに支払う方の給与の上昇が追い付いていないということです。
私はまだ「自己破産」というもののその利・不利については実感したことがありませんが、表現は悪いのですが、お上に認められた「借金の踏み倒し」の事ですよねぇ。
元々守るべきものが無ければ「気軽に」それを選択、踏み切った方がイイような気がします。
疑問なのは「どうせやるなら」とハチャメチャに借り入れを起こして「ハイ自己破産」の如くの確信犯。
まぁその件は別として、その破産は保証人や連帯保証人にまで及んでいる件もありますので、親戚とはいえ気軽にハンコは押せない時代だとも感じます。取り立てもいよいよ厳しくなるようですからね。
ポイントは卒業後の就業と給与によって左右されるのでしょうが社会に放り出されると同時に800万円以上の借金を背負っているというのは精神的にも良くないですね。だいたい正規社員でない場合もたくさんある時代、「払えない」というのも無理もないこと。
また先日も銀行カードローンの件を記しましたが、世の中には人の煩悩を補完するシステムが次々に考案されて、人はそういったどん底に堕ちていく弱さをも持ち合わせていますので子供には
(勿論私も含めて)
「よのすみうきはいとふたよりなり」
を伝えていかなくてはなりません。
一昔前の「贅沢」が「普通の事」になってしまって「幸福」のハードルが限りなく上がってしまったことがこの自己破産連発の現状でしょう。
上記は「横川法語」の中、私が一番に好みの個所ですが漢字をあててわかりやすく記せば・・・蛇足ですが・・・
「世の 住み憂きは 厭う 便り なり」
口では容易く言いますが私もそういった状況に陥れば・・・
「夜逃げ」になるかも。
「身の丈」・・・大事です。
コメントをお書きください
小山昭治 (火曜日, 13 2月 2018 09:43)
私の考え方です。
お金のない者は国立へ行け。勉強をしないで私立で金を使い、もったいない。
医学に進むにも防衛大とか自治医大がある。お金がなくても行けます。
自分の目的があれば勉強をするのは当たり前。
甘やかすにもほどがある。
ただし そうではない人もいます。それはそれでその人の人生です。
否定はしません。お金のある家庭はそれなりで行けばいいと思います。
今井一光 (火曜日, 13 2月 2018 19:24)
ありがとうございます。
これも日本人の特性、「みんなと一緒、人並み」的発想なのでしょうが
親に(甘やかされて)出してもらったその大学、今の私にとっては少なからず
価値があったかと思っています。親の苦労は耳にしていました。
勉強嫌いの私ですが、そのフリをした経験だけでも良かったなと。
しかし仕舞には破産リセット宣告を受けて負債をチャラするヤリ方が重宝される
風潮がアリならばオールなんでも「アリ」ですね。
苦労して借金を返した人がバカをみるのかと。
河東村出身者 (火曜日, 13 2月 2018 21:55)
なお、国立大学の授業料はここ20年変わっていません。 また、将学金を親が事業に使い込んでしまうケースもとても多いとのこと。
マスコミの報道は昔からあてになりません。
今井 一光 (水曜日, 14 2月 2018 00:48)
ありがとうございます。
そうですか、国立に行くことがいかに親を楽にさせる事か・・・
しかしながら私はお頭の方が追い付かず大枚ハタいてもらって私立大学。
親はやはり「人並みに」を口にしていましたね。
恵まれているということでしょう。
しかし、親が子供を飯の種にするという話を耳にしますが一人コケれば
家族もろとも路頭に迷うということですね。
自分はどうでもいいが、子供だけは何とか「人並み」なって欲しいというのが
親の(勝手な)願いなのですが。これは投資なのでしょうかね。
そういう意味では投資(バクチ)は子供に向けるべきであって親は金を出しつつも
その結果は享受せず傍観に徹することが肝要なのでしょう。
ただし今の私は全てが幻滅しそうでなりませんが。