昨晩は「実」1件と「虚仮」2つ、全部で三つの経済関係のニュースがありました。
まず「実」の方。
日銀のクロちゃんこと黒田総裁がスイスにて「そろそろ目標に届きます」のアナウンスをしました。そのとたんに1㌦が108円台に。たしかこの間までは113~114の数字が並んでいましたからね。
発言の後で「しまった」と思ったかどうかは知りませんがそれはある意味彼にはプライドと言うものがありましょうから致し方ないかも。
インフレ目標2%達成は彼の悲願、そのために金利をこれ以上限界というほどギリギリのところまで下げて市中におカネをじゃぶじゃぶにしたその成果なのですから。
私は一時主婦たちの間に流行った「FX長者」なる一方的で、さも「素晴らしいおカネの運用」であるが如くの為替取引での成功譚の信奉者ではありませんのでその1円2円の変動に一喜一憂することはありませんが、経済界の実態からすればその件ただ事ではないでしょうね。
輸出企業からすればその1円の差が大層な損益として表に出るといいますから。
また今度の円高傾向も米国首脳の「口だけ」でのみ動いていますのでその根拠は乏しくて「実」とは言いながらも「虚」の如く思えなくもありませんが。
クロちゃんはジレンマに陥っているはずです。以下素人目に感じた事。
低金利政策はひたすら2%のインフレ目標のため。
それが実現するとなれば次のアナウンスは決まっています。
「出口」ですね。
当の米国はとっくに金利をあげだしていますので素人目からはどう考えても円安に振れるというのがスジ。
それが今度の米国発円高ですからね。
きっと為替取引でも大層な損失を出した人もいる筈でしょう。
一晩でひと財産飛ぶと言いますね。
この金利差がドル高になるという論拠だったのですが、ただでさえ最近の意味不明の円高傾向の真っ最中に「どうだオレのおかげで2%!!」をぶちあげたものですからいけません。
世界の市場はこれから日米の金利差が縮まると先取りして「円買い」に動いたのでしょう。口は禍の元でしょう。
ペラペラおしゃべりは楽しいですが、思わぬ方向に事が進むというのはあの世界。そんな風に私は感じた次第です。
そして「虚」の件2つは「謝罪」記者会見でした。
①に「着物詐欺」と世間を賑わせたおじちゃんが出てきて「ごめんね」としたこと。
②に仮想通過世界では鳴り物入りの頭角を現していた会社の若社長が出てきて「ごめんなさい、580億円消えちゃいました」の弁明。
両件ともブログで少々触れていますが、どうも腑に落ちませんね。
私の如く捻じ曲がった心の持ち主の思うところは「全部筋書きがあるんじゃねえの・・・」です。
ついテレビを見ていて奥方につぶやいていました。
勿論奥方も「そうだ、そうだ」と似た者同士ですが。
時間経過後弁護士と正式な破産手続きを引っ提げて突如として公前に姿を現した社長さん。
こういう場合、もし私が社長なら・・・
破産しても「自分だけは」スッカラカンにならにないよう財産を完璧に隠してから顔を出すという手筈にするかも。
「針の筵」は覚悟の出頭でいわゆる「なんかごめん・・・」で済ましてしまう最良の方法なのかもしれません。一生を海外逃亡するなんてできようもありませんからね。・・・などと勘ぐってしまいました。
②の若社長さんは業界では凄腕と言われるほど注目度ある人物だったといいます。消えたのは「580億えん」とはいうものの会社には他の仮想通過を合わせるとその10倍以上の取り扱いがあるようでそれらも現在取引ができないとのこと。
会見では「2億円返せ!」の罵声も響いたそう。
前回あった仮想通過大量紛失の件、限りない怪しい事案でしたが、「盗られちゃった ごめんなさい」の記者会見の裏に、もしかして「ホントはボクがくすねた」のであったとしたら・・・などとも考えてしまいました。
それほどのキレモノといわれる社長さんが、仮想通過の一番に指摘されている外部からの不法アクセスの脅威を軽く見てシステムの脆弱性を放置したままにするなんてことがありうるものでしょうかねぇ。
それをわざと放置して、自らの指図でウラでくすねていたかも知れないなど、この浅薄なお頭の私でさえ考えつくところ。
まぁ下は高校生から特に30~40代の人たちが大きくハマったお客さんだったようですが、あれだけ「ヤバいかも・・・」と各方面からのご注進を無視して、「安全の迷信と他人様の儲け話」にひたすら心を動かしてババを掴まされるハメになった方々への「自業自得」やら中には「ザマぁ見やがれ」風酷評、少々可哀想なことではありました。
余計な事を記すとその億単位で儲かっていた方たちは一旦は前年分の雑所得として課税されることになるのでしょうね。
どうなるのでしょう。
すべてオケラになった人は税務署にどう説明がつけられるのでしょうか。きっと面倒くさそうな色々が待ち受けていることでしょう。
明日からますます当局は厳しく動くはずでしょうから仮想通過の下落については予想がつきます。証拠金ベースに与信数十倍まで購入していた人がたくさんいらっしゃるような気がしますね。まさに桑原桑原。
世界でも日本人が一番の被害を被るといいますが、日本という国は本当に「平和」、そしてみなさん余裕があるものだとつくづく感じました。
一言「油断のならない時節だねぇ」ただそれだけです。
「南無阿弥陀仏だけ信じてあとは雑念」がベストですが、しかしそういうワケにはいかないというのも人間でしょうね。
さて、昨日は亀岡市の史料館からの図でしたが私はその史料館に車を停めさせていただいて近くを散策させていただきました。
丹波亀山城近隣ですからね。
以前「伊勢亀山城」で記しましたが酷く紛らわしいことです。
あと香川に丸亀城がありますが、私はその「亀」繋がりで頭がゴチャゴチャになっています。
特に「亀岡市の亀山城」というのは反則でしょう。
そもそも「亀岡城」という言い回しもアリらしいですからね。
その亀山城は何と言っても明智光秀築城ですので、光秀の足跡を少しでも・・・という者にとっては欠かすことができない城ですが、他の城郭、城址とちがっているのは個人所有(宗教法人)となっている点で積極的に公開しているとはいえないからです。
ただし、まず事務所に行って一言の挨拶をすればスンナリと見学を了承してくださいます。
亀山という地は足利尊氏の篠村八幡や老いの坂の向こうの京都を控える要衝として古来から重要地点ですので明智光秀以降江戸期藩制含めて有力武将が入っています(場所はこちら)。
石垣に関しては後世積みなおされているようですが、何やら一旦はダイナマイトでぶっ飛ばされているようです。
明治政府の廃城令から荒れての払い下げののちその宗教団体が政府から圧力を受けたという事件があったからですね。
詳細は丹波亀山城でググっていただければと割愛いたします。
「城郭」石垣のトップは閉鎖されていて入ることができないというところも消化不良の原因。
目に入る一見素晴らしいと思える石垣が後世のモノ・・・?という「虚仮不実」を思うと興ざめとはなりますが、この地に光秀の城があったことは厳然たる事実です。
以下当流御和讃にその「虚仮不実」(こけふじつ)の登場するものが2つありますので記します。
やはり「虚仮不実」の世の中で自分もまた「虚仮不実」の身。せめて阿弥陀さんのみの真実信心をいただきましょう・・・
正像末和讃
「浄土真宗に帰すれども 真実の心はありがたし
虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし」
「悪性さらにやめがたし こころは蛇蝎のごとくなり
修善も雑毒なるゆゑに 虚仮の行とぞなづけたる」
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