天正十年に井伊直虎が亡くなるまでの時間稼ぎ的大河ドラマの進行は少々無理があるという感は否めません。
長篠・設楽原(天正三年)を経て昨晩は信康事件(天正七年)でした。
主役が直虎ですから歴史的に有名な色々な場面に顔を出すというのはある意味仕方ない事ですが、大河終了までどうオチを持っていくのか注目はそちらの方。
直政が徳川家必須の家臣として成長した様子を確認し井伊家の未来を安堵してからこの世を去るという段取りでしょう。
ストーリーの展開については小和田先生のアドバイスがあることは確かですが、この終盤の「調整」については外野ながらハラハラさせられます。
すると来週の予告編を見て驚きました。
タイトルは「決戦は高天神」?だったかと。
信康事件での家中確執と怨嗟を協力して晴らそうと武田勝頼に奪取されていた高天神を攻めようというものですね。
一瞬なんで高天神城?とは思いましたがそんなことはどうでもイイこと。
内容はまさかあの戦いを細かに一コマで描くことなど不可能なことですので、大層な期待は禁物ですが、各地元の固有名詞が台詞で出来るかもという期待があります。
そして番組最後のオマケの紹介シーンは高天神城が取り上げられることは100%決定されたようなもの。「遠州ばっかりでごめんなさい・・・」という感じ。
そのシーン、昨日は、「佐鳴湖60に二俣城40」と奥方に予想していたところ両方とも紹介されていました(佐鳴湖は御前太刀洗、二俣城は清瀧寺 信康五輪塔)。
さて、先般記していた藤枝の蓮華寺池公園に行ってきました。
公園の散策ではなく博物館にて開催中の「静岡ゆかりの名刀展」へです。
この日の法要前に中村氏が展示会招待券をお持ちくださったのですが、たまたま藤枝方向に用事があったため午後から一気に出向いたのでした。
同伴した奥方は大抵いつもの事ですが「こりゃ無理だろ」といって早々に刀剣鍛冶のビデオ放映のベンチに。
ズラっと並べられた刀剣に「すべて同じに見える・・・」と。
まぁ私も奥方と大して変わりはありませんが。
私のお目当ては「高天神兼明」1本ですが、他に掛川市図書館が所有する「高天神」が2本展示されていました。
この個人所有とされている方が私ども一家がお世話になっている某氏で、そのお父上のコレクション。
その方にとっては興味の外ということで現在は三島の佐野美術館に委託しているものです。
かなり前に冗談で私が中村氏に「欲しいな」というと「いくら出せる?」と聞かれたため、「200万くらい?」と値段を聞いたつもりが「バカ言っちゃあイケナイ」と一蹴された代物です。
所有が相良在住の方でそれが散逸するのは避けたいという意で申したのでしたが、すでに三島に行っていたのでした。
要は牧之原市にはこの手のモノの管理能力がナイということなのですが。
拵えもしっかりあって、圧巻の初対面でした。
「兼明」の「兼」が付く刀工は結構多くいるよう感じますが、その銘の彫り「兼」の字の字体は独特で他もこのような感じ。
私がかつてこの「兼」の文字に出会った時は「魚」?と思ったほどです。
尚、図録の最後のページに謝辞として協力者一覧の中に中村氏の名が連ねられていました。
そして、オイ「今回は図録を作ったのかよ・・・」という点も。
前回拙寺より展示していただいた義元の皿(今川展)の際は図録は「予算上作れません」だったのに・・・
最後の画像が博物館から出たところから撮った蓮華寺方向。
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小山昭治 (月曜日, 20 11月 2017 09:15)
運慶展へ行ってきました。
それだけを目的で行ったのではないですがね。
商店街の東京ディズにランドへの付き添いでした。
毎度いい年こいた男が一人でTDLに入れば不審者に間違えられそう。
で 国立博物館へ。
9時半頃着いたのですが長蛇の列。1時間半待ち。ひょえ~。
あんな人混みでは落ち着いて見れません。でもよかった。
時間を取られたので日本館へも行きました。
いい刀剣が出てました。国宝、重文など。(しかし同じに見えましたね)
波紋の違いでわかる程度。
それよりも発掘された刀(弥生時代かな)に龍の彫り物。
素晴らしかったです。兼?、行平も出てましたね。
今井 一光 (月曜日, 20 11月 2017 21:15)
ありがとうございます。
ディズニーランドはおそらくどんなことがあったとしても
私はあそこに連れていかれる事だけは御免蒙りたいですね。
毎年のことで大変ですが、あの「地獄」から抜け出してお楽しみの
場所に向かうというのは悪くないですね。
特に上野方面のお楽しみと言えば今ですと「運慶展」。
羨ましく感じます。
鳴り物入りの展示会は毎度長蛇の列ですが、これから寒い時期に並ぶのは辛いですね。
おそらく日曜日の事だったと思いますがそれを聞くと二の足を踏んでしまいます。
無理をしてでも行ってみたいです。
くりくり (火曜日, 21 11月 2017 01:26)
藤枝の博物館は、よく刀剣の展示をしていますね。以前も見た記憶あります。
刀剣収集の趣味はないですが、美しいものですね。
小笠には金糞などの地名や秦氏のいわれのある地名が遺ってますから、鉄に携わる歴史があったのかもしれませんね。
今井 一光 (水曜日, 22 11月 2017 00:04)
ありがとうございます。
鍛冶金物はお上が口を出したがる技術職だったと思われます。
小笠の「金糞」地名について私は初見ですが、先の菊川棚草の牧野さんの屋号は「鍋屋」。
金属加工とその製品を生業とする職種は特殊技術であり、生産性向上、あるいは
武器化にも直結するためそれぞれの地区で重宝されたことでしょう。