門前に楠の巨木 善勝寺 棚草牧野の名も 

昨日は分解されたテントとドラム缶を片付けてから大量に発生したゴミを地頭方の処理場へ。一応は「元に戻ったかな・・・」という感じです。

たまたまこの日曜日は処理場稼働日とあってまさにナイスなタイミングでした。天気も含めめぐり合わせとはいいあらためて感謝です。

 

NHKよる9時はイギリスの「マン島」と「ロス疑惑」。ロス疑惑と言ってもあの三浦氏のものとは違います。トランプのロシアとのパイプが疑われる現役商務長官の「ロス」の件。

あの「パラダイスペーパー」の続編でした。

 

富裕層ならではの税金逃れのシステムについて番組では「不条理」という語を使用していましたが、数字でいえば昨年このシステムでの課税逃れが世界で54兆円。

漏洩文書に名の出た日本人や日本の会社が「1000」で数兆円の課税逃れがあったと言います

(突撃)取材に居留守を使おうが逃げようが体のいい言い訳をしようがいずれその名と意図は表に出てきますからね。

覚悟を持って申し開きいただかなくては・・・

 

その「不条理」の最大理由は彼ら富裕層の課税逃れによって本来ならば国家に入る筈の税金が消え失せて、結果それら失った部分を私たち庶民が負担するという構造になっているということ。

 

詐欺罪で公判中の西田被告がマン島に飛行機のリース会社―これは勿論ペーパーカンパニー―を設立していたことがそのリストから発覚したそうで、その飛行機に載せられたメガバンク融資担当(番組では3社)が「デカい商売」然と騙されてトータルで100億以上を引き出していたよう(直接の罪状はみずほ銀行の6億円の詐欺罪)。ちなみにマン島には飛行機のリース会社は約1000社の登記があるようですが、そちらの駐機場にあるのはたった1機のみ。

自家用ジェットが買える人の話で私たちには全く関りがありませんが、これはマン島で先に飛行機のリース会社を設立してその会社から飛行機を購入すればEU消費税20%が回避できるという仕組みです。

 

8%→10%の消費税アップでひーひー言っている私たちですが、20%の消費税(自家用ジェットっていくら?)を「コーヒーを飲んでいる間」(番組の取材)に「0」にできるという仕組みにも唸らされました。

 

収監中のご当人が言うには(取材インタビューの中で)「タックスヘイブンのシステムは絶対にこの世からなくならない」ようなことを仰っていましたが、私から言わさせていただければ「臭い飯を喰うヤツもこの世からいなくならないだろ・・・」です。

 

とことん報道によって社会のウラに蠢く「ワル」を高く高く掲げていただきたく思います。

我が国だけで1000件もあるそうですから当分楽しめそうですよ。

 

さて、棚草「牧野」つづき。

棚草の3つの台地より塩買坂に近い丹野川の手前、北東の台地の上に天正九年創建の善勝寺があります(場所はこちらまたはこちら)。

こちらのお寺の名物は樹齢400年といわれる巨木です(クス)。

これだけの大きさはさすがに根本から見上げても全体像を把握できません。つい「どうやって上がろう」などと考えてしまいますが、デカくなりすぎて枝間も広くもはや取り付けないレベルです。

 

境内本堂前には牧野氏一統の方が寄贈した石標があります。

寺の由緒を記してあるのみで牧野氏の出自についてはわかりませんが、寺は今川時代の陣場の跡に犬居からやってきた僧が横須賀城の大須賀家のバックアップを得て建てたとのこと。

 

興味の方向としてはやはり今川の陣場の件。

塩買坂直近だけに・・・隠れた歴史がここにも。

陣場と言っても櫓等が設置されて滞留して掻揚の堀等あれば「城砦」としてもアリですから。

勿論、立地的に見て十二分に考えられる場所です。

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コメント: 2
  • #1

    クリクリ (月曜日, 13 11月 2017 00:23)

    楠は大木になるので、古い時代からの年月を見てきたのでしょうね。
    善勝寺が砦とすれば、横地城の出城でしょうか。川上の集落の詰めのような城でしょうか。場所的には南か東への抑えのようにも見えます。

  • #2

    今井 一光 (月曜日, 13 11月 2017 11:50)

    ありがとうございます。
    善勝寺の前段階にその地が砦城であったというものは私の勝手な端折った解釈ですので
    ほどほど・・・ではありますが、棚草城-堤城と同様に「塩の道」から派生する街道が交錯する場所ですので付城・陣城といった設備があったとしても不思議ではありません。
    今川方のその手の施設だったとすると、もはや残党クラスの立て籠もりの部類かも知れず、武田方の「塩買坂に陣」は定説ですので、そうなればロクな戦闘にもならずに一蹴されたことが想像できます。歴史に残らないのは、いわゆる「取るに足らない」部類だったのかも知れません。