梅雨入り前の大事な晴れ間(明日は雨予想)、境内でハイビスカスのチェック。そろそろヨトウムシを警戒しなくてはなりません。
彼らの好きがままを許せば株はボロボロになりますからね。
なおこのヨトウとは「与党」ではなく「夜盗」と書くようです。
彼らの幼虫の存在は一見してスグにわかります。
ハイビスカスの場合は葉を筒状に丸めてその中に潜んでいますのでそれを見つけることで葉ごと除去します。今の時期は緑色の生まれたての連中です。
この日は10匹程度の個体を見つけて「お引き取り」いただきましたが、彼らは1匹の蛾から最低1000近くの卵を産むという繁殖力の強さを誇っていますのでこれから以降の対策をしなくてはなりません。
よってすべての葉の裏側(卵がある)を確認しきれませんので対策用に用意している薬剤を散布しました。
しかし忘れたころに現われますので日ごろのチェックは怠れません。これからはアブラムシの出現も警戒事項になります。
のんびり境内をふらついているとお墓参りの檀家さんと久し振りの対面そして立ち話。
親鸞さんの銅像を見上げて、つくづくと「この人のお寺で良かった」と仰ってくださいました。
お調子者の私はリップサービス半分の社交辞令(失礼!)とは思いつつも舞い上がって開祖のすばらしさの一部を・・・
すると先般その方が参列したという葬儀の話に。そこで導師たるお坊さんが恫喝風剣幕で施主に怒鳴りつけていたというエピソード。理由は不明ながら会場は凍り付いてドン引きしたとのこと。
これは私も時々耳にする事例で、私は「ふ~ん」とは聞き流していますが坊さんはやはりそんなに「エライ人」なのか?とも思うところでもあります。
よく会社経営者や役員そしてやはり「エライ人」がやらかす・・・社会的成功者の部類の人たちがその配下の者たちへの「目下」感覚の接し方というヤツです。
そもそも坊さんを「エライ」と思われる宗教観念は今やナシと思われる中、何故にして・・・と感じられるでしょうが、相手の心中に「葬式」という個人として家として「滅多に無いイベント」を何しろとにかく無事に通過したいという気持ちがあるからなのでしょう。
えげつないのは坊さん側がそのことをちゃんと腹の中に承知しているということなのでしょうかね。
まさか、その場で檀家をやめるので今スグ「お引き取り」いただくというワケにはいきませんし。
ヨトウムシではないですから、その後に惹起しそうな何かを考えてしまいます。
そういう意味からしても面倒くさい人種と思われている可能性は大ですね。
葬儀式会場の「エライ人」は自分の思い通りにいかない何かへの怒りを爆発させてしまったのでしょうが・・・。
「怒り」は人によって、年齢によって「発症」頻度も、その具合もそれぞれですが、ある意味「習慣」のように出てきますし、今に至っては怒りの蔓延する時代ですからいわゆる「現代病」ともいえるもの。
その「怒り」はどういう処から出て来るかといえばやはり「自分ファースト」「自分の偉大さ」の主張でしょう。
坊さんではリタイア後の学校教師(父がそうでした)が陥りやすいとも聞きますが・・・
その手のことを人は「尊大なヤツ」と評価しますね。
勿論当人には聞こえない場所でです。
尊大とは「ひどく偉そうに人を見下した態度」のことです。
私としてはそういった話を耳にした時、賢治さんの「雨ニモマケズ」の通りに、せめて「決シテ瞋ラズ」は実践していきたいところです。「瞋ラズ」は「瞋恚」の「瞋」で「いからず」です。
世の中で一番怒っちゃダメのお仕事はやはり坊さんでしょう?
再び記しますが「怒る」の真逆は「恕」。如来の心です。
念頭にいれておかなくてはなりません。
少なくともいかにも横暴で一方的と思われる怒りを受けたとしてもこちらがそれに怒りでもって対応していたら「怒り社会」に坊さんが一役買うことになってしまいますので。
とにかく「聞く」というスタンスが一番大切なことですね。
私どもの御開祖は自らを「煩悩具足の凡夫」と呼んで「愚禿」と名乗りました。「尊大」でなく「みなさんと同じ」を標榜した人でした。
その立ち話の方は親鸞聖人の銅像の前でそのことを話したかったのでしょう。
画像は藤枝蓮華寺池公園の先、桜宮神社の石鳥居。
知る人ぞ知る元、相良の御荒神社参道にあったやはり相良の住民からすればトホホの代物。
このまま放置していたらそろそろ崩れそうな感じを醸し出していますが、大慶寺の御殿と同様、あの時相良から没収されてこちらに移されたといいます(場所はこちら)。
花倉の長慶寺のほんの手前というあたり。
相良で「御荒神」といえば町うちでは知らぬ人はいませんね。一言で横町の小道の祠(こちら)。
田沼時代の御荒神は別とも聞きますが。
鳥居の柱には「天明二年」の文字がハッキリと。
最後は相良城古地図。ホントはどこかの国の人に盗られて返却されない仏像の如く「返して」と声をあげたいところですが。
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