寺は古いほど価値があるようですが、中途半端に古いモノは無価値ですね。価値云々というよりも厄介な話に発展します。
その厄介モノの最たるものが境内を這う水道管。
そのことを久しぶりに知ることになりました。
「雨も降っていないのに路面に水が出ている」図①は先週後半には知っていましたがその翌日になって町内会長らが見えて、「何とかしてほしい」との談。
「え?」と思って出てみると、なるほど水の出が多くなっていました。
水道管の漏水しか考えられませんがどう考えても墓地から公道側に漏れ出ているようにしか見えません。
当初は公道に敷設している管からの漏水が疑われて町内会長に通行人からクレームが入ったようですが、「出どころは寺」ということでそのお荷物のような話をバトンタッチされたというワケです。
通常「漏水」という事案の対応は「公道か民地か」で違ってきます。要はその対策に対しての「責任を負う」ということですから工事経費をどちらが負担するかが大きな違いとなります。
ということで漏水箇所が境内地=民地ということですのでその管理者である私が負担するというのが市の水道課の主張。
それは私も仕方ないことだと思います。最初は「しょうがねぇなぁ・・・」といった感覚。
しかし・・・「この水道管とはいったい何?」というのが腑に落ちなかったところ。
こちらに水道管が配管されているなどということは私の知っている限りあり得ない場所ですから。
数十年前にはこちらに6件程度の平屋住宅があったのは微かに記憶がありますが(先代が墓地敷地として購入)その住宅の共同炊事場がこの位置にあったという情報を得ました。こういった話は年配者に伺うのが一番手っ取り早いのです。
何しろ水道課は図面詳細については持っていませんからね。
そして漏水箇所があることから水道の元栓にあるメーターを見ればわずかに回っていることがわかりました。
そのことからこの漏水とメーターが回っていることがリンクしている可能性があったのでした。
しかしよく考えてみれば①水道管の敷設が境内を通過していることはありえない②メーターが同一なら十数年前の水道料金の徴収はどうなっていたのかという疑問が残りました。
境内、それも墓地の下を通過していることはまず考えられません。その住宅がいくら「古い」といえども当家墓地より古いワケがありませんからね。
ということで、私の主張は公道沿いに配管された水道管が直角にこの敷地に入っているはずであって、そもそも寺としてこの水道の使用をしていないしその存在すら知らなかったということ。そして、暗に敷地内止水詮について「不要のモノ」を生かしていたという当時の工事の瑕疵をやんわりと。
工事を発注した業者さんにもその旨忖度していただいて水道課の方に口添えしていただきました。
3人工程でユンボまで動員(深さ約1m)していますから、さて幾らになるのやら。まだ請求については聞いていませんがまず市の方がもつだろうとのこと。私の責任?とのことでしたら反論する用意はありますが。⑥の通り25mm管は一般的なものではなく集合住宅6~7件用の元管とのことで、配管も古いモノのようです。
尚、水道メーターが回っていることから、水道管末端箇所(トイレ・風呂・台所・水道蛇口 これは初歩的ですがパッキンや水洗トイレの浮きなどの劣化)について境内隈なく回って頂きましたが結論は不明。
メーターの回転状況から言って蛇口からに喩えれば「マッチ棒より少し太い」程度の漏水がどこかにある筈とのこと。
それが大きくなればコンクリートでもクラック等から沁みだしてくるそう。念頭に入れておかなくてはなりません。
どこかで水が漏れていることを考えるのは気分のイイことではありませんね。地中ならまだしも家の中の配管でしたら目も当てられないことになります。
水道屋さんがいうには、市内更新時期の管の漏水が増えているようです。
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