ブラジル、サンパウロ在住の従妹からメールで新年の挨拶が届きました。
彼の地の気温36℃には驚きまた、羨ましさを感じます。
総代さんの岡田氏は「夏絶不調で冬快適」だそうで、人それぞれの季節の捉え方はあるようですが、私は圧倒的な夏派です。
「健康」のためには多少暑いくらいがちょうどイイと思うのですが。
一番の気がかりは異常乾燥期もあいまって「血管へのストレス」です。
現在、帰省中の「奥の墓道氏」も当家愚息もともに大晦日夜半より風邪気味。体の「節々が痛い」と寝込んでいます。
折角の好天つづきですから、何か大仕事(いくらでもあります!!)でも手伝わせようかと思いきやまったく目論見は外れてしまいました。
以前より「奥の細道氏」とは「冬場帰省中きまって風邪をひく」について「いったい何故なのか」そのメカニズムについて論じたことがあります・・・
「気の緩み」とも言いますが、風邪に対して完璧に防御態勢を取ったとしても不思議に「のどの痛み」からそれは始まってしまいました。
まったく奇怪なジンクスです。
あえて考察しなおせば空っ風と空気の乾燥、そして双方とも古い家で気密性が低い場所に体がスグに順応しないことからなのでしょう。
さて、いよいよ遠州期待の大河ドラマ、井伊直虎が始まります。
このあとに続く「大河」となるとすでに直虎のあと2年間は戦国時代から外れますので当分の見納めとなります。
その2回はあの「歯がゆい幕末」に続き近代のお話ということですので失礼ながら私の興味の外となりますから。前者はまぁ適当に拝見しますが後者はまったく・・・です。
ここで一つ今回の大河ドラマの方向というか基本的スタンスについて大河的に見て「それでOK?」と確認したい部分が発生しましたので少々。
どのドラマの製作にあたっても注意すべきポイントがあるといいます。
それは過度に「宗教色を出さない」という点ですね。
というのは各宗派存立の現代にあって一部の宗旨をクローズアップさせたりすれば他流より「不公平だ」という指摘が出るからといいます。
しかし鎌倉~室町期といえばその騒乱の中に仏教各宗派に伴天連の流入など武家政治内に深く関わっていった特定宗旨は数多ありますから、それらを全く排除するワケにはいきませんね。
そしてまた戦国期において案外、伴天連やキリシタン大名に関しては比較的深く描く部分も散見し、「キリスト教系は別格?」とも思わせる部分もありました。
今後「ガラシャ」などに焦点を当てたとしたら当然のことになりましょう。
ところが今回の井伊家といえば龍潭寺を外して描くことはまったく不可能です。特に直虎について史的文献の少ないという点もあって確定的であるその寺との関わり(次郎法師)からの演出は外せませんしそちらからしかストーリーを膨らませません。
という事で臨済宗=「禅」の宗旨が前面に出てくるワケでして大いにこれまでの「特別な宗旨への肩入れとならないように・・・」という枠を超えて来るような気配がします。
それが私の期待していたところなのです。
大河ドラマに各地それぞれ色々な人物を「ここぞ」とばかりにあげていて、NHKご担当にプッシュするなど試行錯誤を繰り返しているようですが、まずどれもこれもうまくいかないといいますね。成功譚など聞いたためしがありません。
そしてまた今回の「井伊直虎」採用の件など地元でさえそれを掲げて大河ドラマにプッシュしようなどの動きがあったなど聞いた事がありませんでした。
どうなるかなどまったくわからないということです。
ということで私が思う大河、~かつて今川義元・伊勢宗瑞・明智光秀等々が面白そうとピックアップしていた覚えがありますが~今は「本願寺顕如」が面白いのではないかと勝手に・・・
顕如さんでしたら史料も豊富、渡り合う武将たちもまたぞろ当時のメジャークラスです。
先日記した信者数を鵜呑みにすれば「東+西あわせて」ブッチギリの数になりますしその支持者は多いかと。
また、これまでに無かった視点で本能寺までの畿内を描くことになりますしまさに最適だと思うのですが・・・2020年は戦国時代はまず間違いないところとして・・・想像するのも楽しいことです。
私が生きているうちに石山本願寺が大河ドラマで描かれるのでしたら最高です。是非にご検討を。
またドラマのエキストラ出演も面白いかも。泥だらけの野武士姿を希望します。「あちら」(浄土)への土産話にもなりますし。京滋・大坂にはいつでも飛んでいきたい気持ちです。
ところで私の叔母がよく口ずさんでいる語に「はんそぼさん」があります。祖父が昭和18年の金属類回収令で大八車に載せられて走り出したそれを「涙して追いすがった」ことを話したあの叔母です(当時小学校3年生)。
その「はんそぼ」について当初は近くにあった寺か何かの名であることはわかりましたがまったく意味不明でした。
今もその意を聞いてもとても曖昧な応えしか返ってきませんので確定的ではありませんが、これは「半僧坊」であることが推測できます。それがわかったのは井伊谷周辺を歩くようになってからですね。
龍潭寺から少々西方に行った同じ臨済宗の方広寺(場所はここ)の別称のようです。
以前記した富幕山の東山麓、新東名高速道路、富幕山トンネルの上にあたります。寺の背後の山が奥山城。
その「半僧坊」にしろ「方広寺」にしろ他のそれらとの混同を避けるため地名を冠に置きますがそれが「奥山~~」です。
その寺が今、大河ドラマのロケーションの場になっているようですね。勿論坊さんはそのままエキストラ、頭に特殊メークをする必要はないですから効率的です。そして衣装も・・・
実は私がそのお寺に向かったのは井伊家家臣団に組み込まれる奥山家の「奥山」(奥山六郎次郎朝藤)の創建に関わった寺だからです。この寺の本堂裏手にはやはり井伊家に関わりの深い近藤家墓域がありますので、拝観は無理とは承知で向かいました。やはりそれはダメでしたね。
さあ井伊家に関わる登場人物は各紛らわしいことこのうえありません。今一度系図を下に貼り付けておきます。奥山家の関りがわかります。
最後の4枚の画像は寺の下の池の住人をたまたまみかけたものです。体よりデカイ鯉を陸地に引きずりあげたところ、鯉は思いっきり飛び跳ねて池に逃げ込んだところ。最後の画像が呆然とそれを見送る彼でした。
生きることは難しい。
食べたり食べられたり・・・そんなものが見られる山奥につき「奥山」?
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