表記「まさかの坂」とは人間界のどうにもならない「無常」についてどなたかがシャレのつもりで言ったことからもはや言い古された語になっていますが、まぁそれは「存在する」ことに異論はありません。
それもそこいらじゅうに散らばっていて、人はどうにも逃れられない畏怖に似た直近の危機を感じているものなのです。
まさかそのことにノー天気でいられる人などはいないですね。
ただしその「坂」とは我々の「はからい」の上を行くものですからただ受け身としては諦めるほかは無いのですね・・・その時のそれぞれを淡々と迎えるだけです。
つまるところ私たちでいえば「南無阿弥陀仏」の一語ということになりましょう。
空也上人の仰る「何(いか)にも身をすててこそ」との声が響きます。そして捨てざるものが多すぎて捨てきれないのも現状ですね。
「老いの坂」を下りかけている身と重ねて何かの機に転がり落ちていくのではないかという自分を頭の中に描きながら生かされているわが身がありますが、人間社会にズッポリと関わっていればそれは致し方ないことではあります。
まぁ自然界に没してしまい、そういった社会から隔絶すれば各種関係と思索は殆ど消え去ってしまいますが、別名「市聖(いちのひじり)」と言われた前述空也上人などからすれば論外笑止千万の泣き言でしょうね。
彼が「市聖(いちのひじり)」と言われた理由は彼の南無阿弥陀仏の本質とそれを向けた「はたらき」は「市井(人々が集まるところ)にあった」のですから。
「まさかの坂」はまず日々テレビを点ければその手のことは(道路が落ちたり)報道されて枚挙に暇がないくらいですがやはり本日の「まさか」はアメリカ大統領選挙の結果。
今アメリカ人の大半の思いは「支離滅裂の方向」に足を突っ込んでいるようで、思惑無しの後先考えない行動を取りかねないという状況にあるようです。
無茶苦茶になったとしてもとにかくどうでもいいから「変わって欲しい」というのが本音のようですが、「チェンジ」=「無常」への忌避感というものは哲学として成長した日本の大乗仏教界の当然であって客観的に見ても仏教思想のすばらしさを感じているところです。
宗教ベースで国民の在り方を考えるのは少々の乱暴はありますが「あの人」が大統領になったとしたら世界は無茶苦茶になるのでは・・・と思います。
多少マスコミの演出のような気もしないではありませんが、何せ例のありそうもなかった「まさかのイギリスのEU離脱」の件がありましたからね。
他国の事ながら今回の「まさか」は酷く辛い破壊の現実が待ちうけているような気がします。
とにかくうまいこといって欲しいものです。
強烈なリスクを天秤にかけるような一日を傍観することになりますが。
①②③は以前諏訪原城から神谷城方向に坂を降りたところで見つけた工事現場。
大きな橋脚の設置工事が行われていました。車を停めて掲示板を見ると、なるほど現国道473号線の倉沢インターと国道1号菊川インターと接続させるバイパスの工事の状況でした。
掛川・菊川方面から空港に直結させる道路ということです。
相良から日坂方向に行くには便利でしょう。
④⑤⑥は神谷城から東海道線沿いに菊川駅方面に下った左側の墓域。崩壊した墓石たちで原型をとどめていないものですが、そういう「変化」は自然崩壊であって悪くないですね(上倉沢墓地場所はここ)。
⑦は夏鮮やかな黄色だったハイビスカス。
この時期になると濃いオレンジ色で小振りの花になります。
夏は1日で枯れますがこの時期は2日持ちます。ただし私はこのサインは「早く温かい場所に入れてくれ」の訴えのように感じます。
よって黄色系は剪定して室内に退避させました⓼。
⑨は耐力のある赤系のハイビスカスですが、それでも軽トラの荷台に載せて陽の当たりやすい場所に移動させています。
中旬までには恒例の手製温室に突っ込む予定です。
最後の画像をよく見ていただければ月が・・・この月が14日にはスーパ―満月に変化成長していきます。とにかく今はアメリカがどうなってしまうのか興味があるところです。
クリントンが負けたとして「FBIが余計な事をしたから・・・」では済みませんね。まぁ「興味」程度で終わりますが。
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小山昭治 (水曜日, 09 11月 2016 09:19)
昨晩はご苦労様でした。お説教はお取り越しの楽しみの一つです。
先代も先々代もお説教はメモも何もなしで話しましたが、メモ位あってもいいのではないでしょうか。
世の中不景気になると右傾化が増してきます。まさにトランプ旋風そのものです。
難民問題など口ではきれいごとを言ってもいざとなると反対。トランプを批判できないかも。
日本など典型的です。難民申請をしている外国人はなかなか滞在許可を得られません。
変な国です。やはり島国ですね。
なんて言ってるけど家の隣にシリア当たりの難民が大勢来たらどうでしょう。
独りよがりの自分がひどいものです。
、
今井一光 (水曜日, 09 11月 2016 19:06)
ありがとうございます。
大したお話もできなくて恐縮です。
そうなのです、この空也上人の名前が急に出て来なくなってしまったのでした。
アメリカ人の強烈な変革というか昔に戻りたいという意識が今回の結果になりましたね。
移民問題は何処であっても頭が痛いと思います。
いざお隣さんに文化も言葉も宗教観も違う人たちがイキナリ来られたとしたら
誰でもドギマギしますね。
歓迎して受け入れいかなくては人口減少によって「日本」という国が
維持できないといいますし。
移民問題だけでなく政に関わる人たちが空也上人の如くの清貧と謙虚さを
持ち合わせていれば解決は近いとは思うのですが。