私は場合によっては土日に京都方面へ向かうこともあります。
法務やら雑用がなく、我が家の愚息の各「面倒」の解消に向かいます。
それを横浜の「奥の墓道氏」に伝えれば「よくもまぁ土日バカ混みの京都なんかに行くよ」と憎らし気に。
京都に向かうからにはその面倒を片付けたあとは、のんびり京都散策を洒落込もうというのが常道ではありますが、こと土日祭日などときたらやはり彼の仰る通り四条~三条は当然、ピックアップしていたらキリがありませんが、今の京都市内の混雑ときたら正気の沙汰でない、もはや殺人的な混雑となります。人も車も例外なく。
人種も入り乱れ、貸自転車で歩道も車道もお構いなくズッ走る外国人におそれおののき、最近やたらと増えた繁華街の客引きの類を見ては一昔前の渋谷新宿の如くです。
これを放置していたら古都の面影など失せて、品位もへったくりもありませんね。
学生たちの振る舞いもトーキョーのそれらと変わらなくなりました。
そこへきて時折起こる歩行者に突っ込む暴走車両の発生等もあって迂闊にあの混雑の中に紛れることは命がけの気分。
先日は某所歩行中、私の前を歩く家族連れがのんびり立ち止まっているので「すみませーん、通してください」と後ろから声をかけると「俺たちも通っている」とすごまれちゃいました。
私は小さい子供を抱っこする足が左右に広がっていて、追い抜けばその靴に体が触れることになりますので「もう少し歩行者に気を使ってくれ」という意味で遠回しに言ったのですが・・・
まぁみんな混雑の中でカリカリしていてどこでもかしこでも一触即発の人間関係が垣間見られます。
集中力を欠き客引き等自己本位で道路上に屯する連中と関わりたくなかったらやはり墓場か山城ですね。
両者とも夏季の行動はちょいとキツイものがありますが・・・
そこでおすすめなのが、ETC休日割引を使用して、人気の無さそうな場所を目指すのです。要は京都から脱出すること。
コレ土日祭日に重なってしまった場合の策ですね。
人の裏を行こうというのが趣旨です。各自京都ベースにして足を少々伸ばしてみればよろしいかと。面白いところがまだザクザクありますね。
高速道路を使用しなくとも、パンフレットに掲載の無い穴場もあります。
まぁコレばっかりはそれぞれの趣味の度合いによって違いますが・・・
さて、昨日の続きも含めて・・・先週のNHK「歴史秘話・・・」は京都大仏でした。方広寺といえば鐘楼に掛った梵鐘の銘です。
鐘に記された「白い四角」に囲まれたあの文字(「国家安康」「君臣豊楽」)を確認しておしまいという方は結構多いかもしれません。
なぜなら何等の案内も境内に記されていませんので当然といえば当然です。
これはブログでも記した例の豊国社、秀吉墳墓も無案内であったのと同じですが方広寺梵鐘から50mも東に歩くとかつてあった京都大仏の礎址があるのです。
まったく草ぼうぼうでかわいそうなくらいですが、これは遺物をそのまま埋め戻しての保護の姿でしょう。
かつてこちらにあったのは西面した大仏伽藍です。
大仏殿は高さ約49m南北約88m、東西約54m
伽藍は南北約260m、東西約210mで回廊つきといいます。
南側に門があったといわれ現在の南側にある京都国立博物館をも優に含まれるほどの大きさ、本家東大寺大仏の上を行く大仏がそこにあったとのこと。
そこでグーグルの航空写真が①。ブログ「秀吉の墳墓」の画像も見ていただければと思いますがそちらの方の黄色いの丸印(今回の画像では右下青矢印)になります。その北側の赤丸記しが仏像址ですね。八角形の台座の上に西向きに鎮座していたといいますが、その八角形がなんとなくわかります。
上記画像では⑧でまるで気の利いた公園のベンチを思わせる石が組まれていますがこちらがその八角形のコーナーです。
位置的に豊国神社の奥になっています。黄色の矢印が鐘楼です。
青の矢印の南側の構造物が東西に延びていますがこちらが京都国立博物館です。緑の★が4代目の仏像があったといわれる方広寺奥の駐車場。駐車場の北奥には上記画像最後の石仏等が並べられています。
なんといっても豊国社から西に延びる道こそ「正面通」。
「何の正面だよ・・・」という文句をつけないところは片手落ち?
土日はハッキリ言って無茶苦茶に混みます。京都駅からは散策の範囲、三十三間堂という外国人向けパンフと修学旅行の大本命になっている超有名どころが鎮座しています。
拙ブログを見て自家用車で行かれる方が「方広寺の裏の駐車場」を鵜呑みにするのは危険です。
こちらは一般車は無理ですね。
また地図ではわかりにくいですが七条通から大仏交番のある大和大路七条通を北上しても正面通より北は進入禁止になっています。京都市中でも高めですがコインパーキングの使用をおすすめいたします。
大和大路は広めになっていて駐車しやすく「つい」という感じになってしまいますが、そこは大仏交番からのチェックが入りますのでやめた方がいいですね。
清水に繋がる東大路通からもこちらの大仏址だけサラっと見るの7ならOKかもしれません。こちらは住宅地になっていて人さまの家の前に停めなければ・・・
正攻法で行くならこの細い道をどうぞ画像②。テレビでも紹介していました。この道は地元の皆さんは頻繁にショートカットに使っています。画像③は②から振り返った図。
ほんの僅か歩けば④画像。今来た道の奥に鐘楼も見えます。
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