「地震予知」は不可能  !! ロバート・ゲラー

ハナっから眉唾だった東電福島凍土壁の完成。予想通り大失敗に終わったとのこと。

愚かさもここまで来ると嘲笑のレベルですね。

専門家の意見は「絶対無理だからコンクリート壁に」が大勢だったにもかかわらずその見え見えの失敗を推奨したのはお国の指向。

これはおカネのトリックがあって東電に負担をさせたくないので国が前面に立たなくてはならなかったわけですね。

 

国の出資にするためには「新技術」(ここでは凍土壁)にしなくてはならなかったわけで、こういう場合の常識的なコンクリート壁の製作ではコストの負担は東電側になってしまうからですね。ということで確定的な有効性(コンクリート)より、未だかつて手掛けたことのなかったスケールの凍土壁というバクチを打ったのでした。これで400億円の国の負け。コンクリで最初からやっていれば1/3程度でサラっと完成していたはずだったとのこと。

 

いくら負けようが責任者は不在。「ツケは国民」の構図は毎度のことです。

たしか今現在日本国民老若男女一律10万円/1人の出費(トータル11兆円)とのことで400億なんて微々たるものなの?。

こんなことでいいのでしょうかねぇ。役人天国 Japan。

 

さて、標記「ロバート・ゲラー」なる人は地質学者で東大の教授。以前『日本人は知らない「地震予知」の正体』を出してその「予知」のナンセンスを世に訴えました。

この人の持論は「地震予知はそもそもできない」ですね。よってそれが真顔で「できるかも」と言って国民に「予知可能」を連想させる地震学者はあたかも詐欺師であると。

 

これは国の「地震予知」研究のための予算がありますので、とにもかくにも研究者は「地震予知は難しいが可能」といえば研究費として予算が下りるという構図らしいですね。

 

特に地震予知のハザードマップを作ってその発生確率を色分けすることのバカバカしさ語っています。

何がイケないか・・・それは色が薄いエリアの区域の行政や市民が過度に安心し「その時」の方策を練らないからといいます。

どうすればイイか・・・「みんな真っ赤にしちまえ」ということのよう。

②は今後30年間に震度6以上の揺れに見舞われる確率とのこと。毎度毎度当地駿河湾は「真っ赤」のエリアで塗られていますがいっそのこと教授の仰るように日本全国「真っ赤」と言ってもらった方が気休めになります。

 

昨晩のNHKの番組では「統計学から地震予知」という話もありましたが、そちらの方ならまだ「傾向と対策」ということで参考になるかも知れません。

とにかく私たちは何処にいても日本は地震の確率が高いのでその準備は怠ってはならないということですね。

①は拙寺の安政地震の記録。過去帳には死亡者記名が見当たりませんので、それまで小出しにされた地震と伝承による経験が生きていたということでしょうか。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    匿名希望 (月曜日, 12 9月 2016 22:01)

    凍土壁の開発理由についてはその通りで、よくご存じですね。
    でも、国の補助事業扱いなので、国の定めた標準人件費なので、東電・メーカーの実人件費とは差があり、国の分と匹敵するぐらいの差額が生じているはずです。ですので国ではなく別の誰かの負けです。

  • #2

    今井一光 (月曜日, 12 9月 2016 22:50)

    ありがとうございます。
    いろいろと思いつきだけで記しています。
    御指摘の「別の誰かの負け」の「誰か」は見当つきます。
    またよろしくお願いいたします。