京都の2つのインターチェンジについて昨日記しましたが、このあたりには東名相良牧之原インターに繋がる「バイパス」が御前崎方向に延びています。
もっともその先の静岡空港にも通じていますしゆくゆくは第2東名まで延伸するような噂もあって、旧相良町民にとって特に西の方向への利便性はあがりました。
私などは静岡・東京方面であってもそのバイパス経由して相良牧之原インターに向かうくらいです。それにしても高速道路料金はバカ高に感じますね。たまには以前のように「ETCでどこまで行っても1000円」の再開をと願っています。
それをした方が金利を小手先でいじくるよりも経済効果は計り知れないと思うのですが・・・。いわゆる内需振興の一手ですが政府の目的は、為替を円安にして輸出産業を儲けさせる姿は見えていますので、余計な事はやりませんね。原発を再開させようというのもそういった方向と合致しています。
ETC割引を渋めにしたのは道路族さんとやらのお役人の御給金・天下り退職金を気づかっての政策なのでしょう。
よって私の本音としては高速道路をあまり使いたくはないのですが、時間を気にする場合が多く仕方がありません。
昨日は、諸事情があって浜松在住ではありますが、拙寺が御縁と御恩をいただいているお宅へお盆のお参りにうかがいました。
古いお付き合いをさせていただいているお宅ではなく昨年のお盆に続き今年で2度目の機縁です。
午後1時の約束で当地出発がお昼0時。
通常でしたら計算上「セーフ」ですが、少しでも渋滞トラブルがあれば殆ど余裕が無いタイミングです。
いつものように東名相良牧之原インターを目指すためバイパスの大沢インターへ向かいました。
そこで私は初めていわゆる「逆走」というものを目の当たりにしてしまいました。
インター直前には信号機があって私の前に2台が停車して信号待ちをしていました。
私の直前の自家用車は左折(御前崎方面)のウィンカーを出していました。ところが信号が青に変わっても先頭の軽トラが微動だにしません。
「こんな時に何してくれてんねん・・・」と思っていれば、ようやくと軽トラが進みだしましたが私が交差点通過時には既に信号は黄色になっていたくらいの状況です。
直前の車は左折して一気に視界から消えて行きましたが、その軽トラはもっと凄い行動に出ていました。
交差点内で右折のウィンカーを出してバイパス出口を逆走して行くではないですか・・・。
見れば農家を思わせる70代くらいの女性の方。私は減速しつつもクラクションの連打で緊急性を知らせました。本人も自らの錯誤に気づいたのか減速していましたがその後のことは確認できていません。
まず大丈夫だったろうとは思いますが、場所が場所だけに、目撃者としてあっても為す術はまったくなし。
そのあと対向車が数代降りて行きましたが私以上に驚いたことでしょうね。
あのドライバーがどういったことでこういう致命的間違いに誘引されたのかということを考えながら帰りにその場を降りて私なりの検証を試みました。最近殊に耳目にする事件ですから。
携帯を見ていたのか、居眠りしていたのか、疲れていたのか、よほどぼんやりしていたのか、病的要因なのかはわかりませんが、健常である場合を考えると・・・青信号で停車し続けていた我に気づいて「恥ずかしい 申し訳ない」と思いながら慌てて車を発進させたという経験は私でもよくあること。
瞬間的パニックに陥って意味不明のハンドル操作を行ってしまったのかも知れません。私と奥の細道氏はよくあるそういう状況を茶化して「ゲシュタルト崩壊」と日常的に使っていました。これは日常であって異常ではないのです。
また何らかの病的要因があったとしても、さすがに車両の運転免許に携わった者であることは確かですので、故意以外でそちらの最悪、正面衝突という重大事故を想定する方向にハンドルを切る人はいないでしょう。
よって思うに、健常、病的どちらにしろ「錯誤」がベースであることは間違いないところ。
「まさかの坂」を思い出しますね。日常的にまた必然的にその坂は存在し、いつでも私たち人間が転がり落ちるポイントとなるものです。最近の小賢しい私ども人間同類は「想定外」といってとぼけますが仏教的にいえば必然以外のなにものでもありません。
この必然にはどのように対応するべきか・・・やはりご担当当局が(道路管理者)が手間を惜しまず、「必然」を想定して注意喚起を怠らないというスタンスが必要です。
バイパスは国道でお国。料金を徴収する道路は道路公団の管理でしたね。
あの天下りのデスクワーカーが多い組織ですから、聞く耳は持たないというのが、私たち庶民のイメージですが。
私はこの交差点でいえば、左側に矢印看板がいいのか、右側に進入禁止のサインなのかそれとも文字で記すがいいのかはわかりませんが、案外想定外のことを日常的にやらかす人間にとっては「不親切」なジャンクション(分かれ道)かも知れません。
生きるか死ぬかのポイントである可能性も探ってもらわなくてはね。
だれかまた同じことをしでかして今度は重大事故に発展するかもしれませんし、自分がその進入者となり加害し、またどこかで被害者になりうることも考えてしまいました。
まったくもって他人事ではないですね。
お勤めに参列しようと座布団に着座した「ちび」氏。
よそ者があがり込んで慌てて逃げ出す種が多い中、とてもフレンドリーにつき感動しました。よって記念撮影。
昔は「ちび」だったそうで。
そして大沢インター信号機手前からの図。
降りてくる車は結構スピードが出ていますしもう少し行けば右折レーンがなくなって狭くなります。気が付いたからよかったのですが、そのまま行けば完全に「アウト」でしたね。
軽トラは画像黄色の矢印から右折してしまったのでした。
防止の方策は色々あるのですがねぇ。うっかりミスは誰にでもありますよ。
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