昨日は今年一番の暑さ。
外は適度に風があって心地よかったのですが、本堂内、本年最初の初盆法要のコンディションはいたって「不良」。
ぐだ~とするような陽気の中、障子を開け放てば蚊の襲来に閉口させられることになります。
蚊以外にも違う生き物が本堂内に紛れ込もうとしていました。
夜間の「通夜らしきもの」に乱入してきたのは野良猫で、昼間は久しぶりに見たアオダイショウのビッグサイズに驚かされました。
参列の女性陣はドン引きでしたが、誰をおどかしてやろうか・・・と思案していれば目を離したスキにさっと消えていました。
まるで忍者です。
きっと去年あたり見かけたヤツが大きくなったのでしょうが今や本堂の守護に就いているが如くです。
一同「最近見られなかったから」と感動の声も。
さて「通夜らしきもの」とは劇の中ということ。
牧之原市では「まきのはらフィルムコミッション」と表してシネマやドラマのロケーション応援をしています。
これはロケーション撮影の誘致をし撮影がスムーズに行えるよう地域の情報提供そして許可の手続き、何よりもエキストラの手配をしている団体です(役所観光空港課)。
これまで数多くのロケに市が協力しているところは承知していましたが、今回のロケーションは「通夜の場面を撮りたい」ので本堂を使用したいとの打診が先日の世話人会終了後に市の方からたまたまありました。
というワケで昨日の午後が境内での撮影日。
スタッフと役者さんたちは本日で牧之原市3日目、朝5時起床して市内各所を廻ったそう。皆さんの日焼けした肌が痛々しい。
午後3時30分集合でエキストラさんが集まってきましたがこの暑さの中、当然ながら「喪服指定」。
そのうえ「先の撮影が押してま~す」というお達しで撮影開始は5時30分頃だったかと。
ちなみにエキストラの皆さんはほとんどは牧之原市外からの協力者で、ギャラは勿論集合に際しての交通費等一切ゼロ。
100%ボランティアの方々が各方面より45名。
凄い動員力に驚愕しましたが、エキストラ同士で顔見知りというのも凄い!!、別に申し合わせているわけではないのです。
どうやら「エキストラのプロ」ばかりのよう。
場数をかなりこなしていて、その進行と役者を見ることに楽しみを感じているようです。よってその見る目がやはり鋭く感じました。若い役者はエキストラに育てられるということがよくわかります。
こんなに待たされて苦になりませんか?とうかがえば「最高で7時間待って、今日の撮影は終わりましたで出番なし」などということもあるそう。
また撮影がされたと思って本作を見てみれば登場するであろう個所がカットされていた、などということもザラだそうです。
冗談で「まさか坊さんのエキストラを・・・なんて言わないでしょうねぇ」と監督に振れば、「是非お願いしたい」と。
私は髪の毛があるし衣なら貸すのでもっと坊さんらしい他のエキストラの方にお願いすれば・・・と言ったのですが・・・まぁその数分後にお通夜の恰好をして登場したのは言うまでもないことです。
台詞など二言三言あって、「こんなんでイイのかよ・・・」という感じはしましたが、何とかOKを出してもらえました。
婦人部の方と総代が遠くに見えていましたが標記の如くニヤニヤしながら話していたことは間違いないところ。
撮影が終了したのは夜も9時30分を回っていたかと。
現状復帰のセッティングと片づけを終えてシャワーから出たのが11時すぎでした。
みなさんごくろうさまでした。
①設定が「大石家」ということで、これはきっと慌てる人が出ると思い、檀家さんの大石家2件に一応は「こうこうですので・・・」のTEL。こればっかしはシャレになりませんからね。
②撮影に関係ない人はエアコンの無い拙寺会館で待機です。
仏像照明のプロの人が来ていましたが、ハッキリ言ってあの輝き具合は初めての体験でした。
それを私がカメラを向けてもまったくうまく撮影できていません。やはりその道のプロは違います。
カットされていなければ・・・もしかして・・・。
いつか後日談を記すことができればと思います。
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野村幸一 (日曜日, 03 7月 2016 16:42)
おお!ちょっと興味深い感じですね。それはテレビで観れるものですかね?県内在住ではないので静岡ローカルだと観れない(p_-)
今井一光 (日曜日, 03 7月 2016 20:53)
ありがとうございます。
コンペ出品用の短編映画だそう。
東京都内での上映になるようでむしろ静岡では見られないとのこと。
もしかすると牧之原市のHPにはアップされるかも・・・という噂もあります。