昨日もひきつづきメンテナンスの日。
あれだけ天気がよければ外仕事に限ります。京都は夏日だったようで、息子は短パンで帰ってきたほどです。
さすがに相良あたりで今その恰好をしているのは「異国から来ている人?」以外はいませんが。
朝から「早く雑草対応を」が頭をよぎる中、自分なりの優先順位は屋根の雨漏れ対策と、本堂前にある水盤の清掃です。
両作業とも「仕上げ」の作業でした。
気になっていた、太陽光が殆どあたらず、生物が生息できない北側の水盤の清掃は意外に筋力を使いました。
生き物の生活環境として適していないように見えるのは果たしてそれが理由なのか、ひょっとしたら長期にわたって放置したために沈殿しまくったヘドロの影響かもしれずと一気に水と泥を掻き出して乾燥させました。
何故今になってその水盤に手を入れたかといいますと、先日の法事の参列者の方で、「メダカを入れてあげる」という提案があったからです。かつて何を入れても死滅したことを伝えてお断りした経緯でした。
死ぬことが分かっていてそれを試すことほど生き物に申し訳ないことはありませんがチャレンジしてみる価値はありそう。
一旦洗浄した水盤に清水に入れ替えれば、環境は抜群に変わりますので。
「メダカ」を提案された方はその繁殖のプロとのこと。
余暇と給料の殆どがそちらに向かうと仰っていました。
たしか水槽だけで75個とか。
メダカは卵を産みだすと1日20個程度になるそうですが、その卵の売買も成り立つ世界のようです。
突然変異の個体が値が張るようで、10万円程度ならザラとのこと。100万円以上の種もあるようですが彼らの2年寿命に投資する人たちは卵の売買に夢を見るそうです。ただし滅多なことが無い限り「親と同じ」は出ないそうです。
ブームとしては相良の片浜に昨年、専門店ができるほどでこの地でもその世界にハマっている方の話はよく聞きます。
メダカの水槽は外に置いて日に晒すことは当たり前のようですが、それをマニアに知られるとロクなことがないとも。
「泥棒(マニア)に持っていかれちまう」と。
最近では水槽の周りに防犯カメラを置くようになった人も多いようです。
現在南側の水盤に泳いでいるメダカをこの水盤に移してみようと思っています。何か入れておかないとボウフラがわきそうですし。
屋根の方は案外修理必要個所が一目瞭然で、またそれが図星。
いたって容易い仕事でした。
③画像、瓦の無いジョイント部分の銅板に各瓦からの滴が落ちる個所の数所に穴があいていて、雨が降るたびにポタポタと天井裏で音がして、知らぬ間に壁に染みができていました。
先日その穴にシリコンを詰めて雨を待ち耳をそばだてましたが2階の雨音は消えました。改善と判断して、昨日その銅板に塗装を施したというところでした。
これは酸性雨の影響であることは違いないところです。
大分放置していたこともあり、内部の腐食も進んでいるでしょう。
次の地震の際にはこの2階家は崩落するでしょうね。
さて、標記は「オプジーボ」なる国産のがん治療薬についてですが評価としては「画期的」「夢の新薬」という言葉が躍っています。
拙寺檀家さんの中、その悪性腫瘍―悪性新生物で不自由を強いられ家族もろとも苦労されて挙句、当人が死に至るという疲労の結論はしばしば同座体感しています。
一旦その治療にかかれば「完全治癒に向かう薬」を所望することはごく当たり前のことですね。
ということでその新薬に皆が向かうことも当然のことです。
開発した会社はやはりその対価として利益が出ますが・・・その薬の価格は「バカ高」のよう。効き目の出方は人それぞれとはいうものの概して「すばらしい」と。その価格も最高になるようです。
今後医科学バイオテクノロジーの発展によりいわゆる「万能」的な薬剤が開発され続けばお国の医療保険料の懐事情はひっ迫することはあきらかで、どこかで破たんするかも知れないというお話です。
ちなみに「オプジーボ」を1年間26回使用すると約3500万円。
それを高額療養費制度の適用で8万円/月の負担で済みます。
かつてどなたかお偉いさんが「年寄りは早く死んでほしい」のようなことを吐露していましたが、わかるような気がしないでもありません。
仏教でいう「四苦」のうち「老と病」の件、根元は同じです。
しかし、おそらく私も家族もその選択肢があるとすれば、大いにそれを使用することでしょう。
チャンスがあるならすべての国民の望む「当たり前」のこと。
⑤画像は一見危ういように見えますが、「ザイルにハーネス」を使用しています。確保は怠っていません。勿論ヘルメットも。
世にいう屋根(高所)から落ちるという事故は「絶対に堕ちない」という無根拠な「信仰」のような「自信」が根底にあると思っています。
毎度記しますが「私の作業」の心得は「絶対に失敗する」「絶対に踏み外す」「絶対に堕ちる」の「決して無事では済まない」という臆病者の開き直りです。
この思考は法要やそのあとの「法話」なども同様で、こちらの方はしばしば「墜落」して立ち直れなくなるようなヘマをしでかしています。
特に「面白い事」言ってやろうと思っても、場内がしら~っと凍り付けばどうしていいかわからないくらいに、落ちこんだりします。
よって何事もできるだけ段取の方に時間を掛け何かあっても軽微な損害で済むように心がけています。
といいながらも毎度同じようなヘマはやらかしていますが。
⑤画像に写った花々が⑥と⑦。
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