今度の京都ツアー  私なりのポイントは・・色 ?

恒例の拙寺大谷祖廟納骨ツアーは参加者確保に少々苦労。

「蓋を開けて見なければ・・・」状態で予測すらつきませんでした。

そろそろ飽きがこられている部分もありますが、年配者の体調不良からのリタイアも増えていよいよ寂しくなっています。

 

一昨日、昨日とともに久し振りにお逢いした檀家さんから同様に「大分貫禄が付いた」=「歳を取った」と声を掛けられて、自分だけいつまでも「若くはない」ということを「はっと」気づかされたわけで、

「バスに載せられてあちこち歩かされるのはこりごり」という気持ちも大いにわかるようになりました。

 

また、どちらかでも記しましたが今回は「宴会カラオケ大会」をナシにし夜間自由行動、そして「各自で好きに夕食」としたことに対して、批判意見をいただきました。

また、他の自由行動も不安であるとの声も。

後者に対してはもはやどうでもイイと、こちらも逆ギレ風に、「普段自由を謳歌してそれを切望しているクセに他所へ行って自身の頭で考えて行動できないなんて・・・?ボケちゃうよ!」と実際、先の世話人会でそのようなことをつい発した私ですが、前者「宴会」に関しては、酒を飲む人飲まない人、カラオケの好き嫌いなどあるもので、私はコレでOKだと思っています。

 

宴会場のある大きなホテルや温泉旅館にこだわらなければ、案外繁華街のシティホテルも選択肢に入れることができます。

何より団体客にありがちな部屋の割り当て、大部屋詰め込みスタイルはどうも私には納得がいきませんね。

今度のツアーのホテル立地は、四条河原町で京都繁華街のど真ん中。シングルかツインの部屋になります。

隔年でもいいのでこのカタチで開催できればと思っています。

 

さて、ドタバタ劇を演じて世界の失笑をうけたオリンピックのデザインが「市松模様のアレ」と決まりました。

同じようなカラーでいまいちピンとこないエンブレム候補の中、むしろ色味からは地味ながら「白地に勝色」と「市松」は日本古来の色と文様で世界から文句が出てくる筈もありませんね。私は「悪くない」と思っています。渋くてイイですね。

 

今回は祖廟納骨と参拝のあと改修工事が済んだ真宗本廟(東本願寺)にスグに参ってお昼過ぎまで時間をとることにしました。

勿論お斉(とき)付きで諸殿拝観(見取り図あり)も私がお連れすることになっています。参加者36人分を既に予約しています。

 

私は今年の東本願寺のご案内は未だかつて皆さんをお連れしていなかった「菊の門」(勅使門)裏側を一番に考えています。

この門は大寝殿(おおしんでん)からは見られるものの(内側からですが)眼前で見る機会はないということ、正面からだとフェンスがあって近くまで寄れないこともあります。

そしてまずはこの門を重点的に案内する人はそうはいないでしょう。

 

そちらには改修の済んだ御影堂門を通って回り込むか、先年完成したばかりの「しんらん交流館」を紹介しながら教務所の門から入って「菊の門」へ行くか検討中です。

何しろ「あまり歩きたくない」「足が痛い 腰が痛い」という人ばかりで、最短距離を選択していかないといけません・・・最高齢88歳のツアーです。

 

そちらでご紹介したいのが、市松模様に負けず劣らず古来からの文様、皆さんには「え?」と多少サプライズ感のありそうな例の♡マークについて。

 

♡マークは◇(菱形)マークと同様中世フランスあたりから出たトランプでお馴染みですが両マーク(デザイン)とも日本では古くから使われているデザインの基本ですね。

特に◇の組み合わせでは四つ菱で武田家紋であったり、今お騒がせの三菱のマークが有名です。

 

♡マークというとついつい婦女子好みの独特のマークかAEDのロゴに付属するデザインの「心臓」を連想しますが、前述ブログで記しました通り、この世界では「猪目」という呼び方をします(そちらの画像②)。私はお天道様、如来様の目と解釈していますが・・・。

「菊の門」の六葉釘隠しの赤青緑白の♡形の絶妙とその他レリーフや彫り物の巧妙を紹介し、能書きを一つ語ろうと思っています。

 

また午後2時30分にはホテルにチェックインし、建仁寺の「白と黒」(法堂の天井画「双龍図」)の圧巻を紹介していこうと思っています。例の1コインのお楽しみです。

 

最近NHKの番組で伊藤若冲の特集が何回かありましたが、彼の生誕300年を記念している企画ですね。相当力を入れているようです。

現在、宮内庁三の丸尚蔵館にある「動植綵絵」の30幅が一同に並ぶ「生誕300年記念 若冲展」が東京都美術館にて(5月24日(火)まで)開催されていますが、そのパンフ等一面に顔を出しているのがその「動植綵絵」の「老松白鳳図」です。

 

鳳凰をこれまでの概念から離れて、「金と白」で描いたものですが、実は金箔は一切使用していないといいます。専門家も唸らされる技法によって細密に描かれたものです。

その「白鳳」の「白と金」に目を引くカラーといえば羽に描かれた赤と緑の♡模様なのです。こんどこそ東京へ行きたいところ。

 

四条河原町といえば錦市場。

若冲はこちらの青物屋生まれの御曹司。

宴会等酒の席も他の遊びには目もくれず、誰の師事もあおがずひたすら独自の絵の世界を開いた人でした。

尚若冲の墓はこちら