活断層の有無 地盤の性質 震災の確率  目視化

「GWはド暇で予定なし」という連絡が京都の息子よりあって「3日ほど帰ろうか?」と。

交通費がもったいないという気持ちと、雑用山積の中、何か手伝わせたいという気持ちが半々です。

親としては「遊んでもらえる女の子の一人や二人、いないのかよ・・・」と思うところもあります。

また、こっちへ帰ってきても家の仕事はせずに地元の友達らとつるんで出かけていくことになると余計腹が立ちますから。

 

さて、3.11は津波の恐怖、そして今回の熊本地震は直下型、活断層破壊型の地震そのものの恐怖、と私の脳髄にキツく焼き印を押されました。

両方とも自然災害だから「しょうがない」と、「まな板の上」を決め込むことはカンタンですが、昔から地震-津波-火災のセットを言われ続けられている駿遠の人々は「とにかく家の下敷きにならないこと」が第一義であると考えています。

耐震という言葉には特に敏感でして。

しかし、今回、すべての事を今一度見直したくなりました。

人間の考える「耐震」など殆どアテにならない事がわかりましたし。

 

最初の地震で倒壊した家屋で身動きがつかなくなったとしたらそのスグ後にやってくるであろう、津波や火災、余震の嵐に対してまったく無抵抗のまま「いざさらば」の辞世を息も絶え絶えで考えなくてはなりません。

 

もっとも不自由に体を壊れた材に押さえつけられている中、書き物も無ければ、誰にもそれを披露することもできませんね。

 

本堂に関しては少しづつ「耐震」の真似事というか、コツコツとやってきていますが、素人考えで一つやりたい事があります。

床下部分と小屋裏部分の柱と柱、梁と梁をロープで縛りたいと思っています。

耐震にロープでの対応とはいかにも脆弱さを露呈しているように思いますが、古い建築物は釘等の金具を使用していないため柱と梁あるいは筋交い等の接合が第一撃の振動で外れるか損傷を受ける可能性があります。

劣化した木材が途中から折れることを原因としての倒壊は少ない筈でまずはその接合部分の強化が必要と思ったのですが・・・。

 

何しろ、もたもたしている暇はありませんので本堂の耐震について先に記した2本のつっかえ棒だけでなく(またはコレ)、まだ何かやるべきと考えているのがロープ緊縛作戦です。

 

また、庫裏の方はすでに「絶対に倒れる」領域に入っていることは一目瞭然の中、建て替えなどする余力はありませんので、今は家屋の中に「空間」を作る「シェルター」の構築に気持ちが大いに動いています。

また先日まで「いいな」と思っていた高層集合住宅を逃げ場に確保しておこうという夢は熊本を目の当たりにして、完全に白紙に戻しています。コンクリート建築物の危うさを大いに知りましたから。

やはり地盤のいい場所での平屋一戸建てがイイですね。

 

さて、先日「揺れやすい地盤 災害大国 迫る危機」という記事を見つけました。そちらには防災科学技術研究所「地震ハザードステーション」をもとに作成したマップが提供されていました。

住所や地域名を選択すると、その地域の「揺れやすさ」と地形の種類が大ざっぱですが数値化されて出てきます。

皆様方のお住まいの地域を入力して今ある恐ろしさを体験してみてください。

 

マップを見て内陸部かつ一見河川の作った砂域ではないと思われる、磐田・袋井・掛川の一部が真っ赤。そして藤枝周辺も・・・最近になって沿岸域からそちらの方向に転居していった方々の話を耳にしますが、あのマップを見たら頭の中が真っ白になるでしょうね。

藤枝など静岡県では人口増加の優等生地域です。

 

「揺れ」に対しての目視化ですが、私たち牧之原市以上にキツいですね。「液状化地域」の空欄にチェックを入れれば過去の液状化地域の判定が出ます。意外や牧之原が薄い色だったことは驚きでした。また首都直下型とか来たら酷いことが予想できます。

私から見れば常軌を逸したような高い高いビルが埋立地に林立している場所ですからね。東京湾岸の真っ赤は圧巻です。

京都方面はといえば、桂川・宇治川・木津川の三川の流域の地盤構成が影響する南部から大阪湾にかけて赤が濃いですね。