最近東京方面に向かう機会に恵まれないことを私はボヤいていました。特にあの「糸巻きの聖母」はそれでも春の法要前のこの時期には・・・と淡々と狙っていましたが、やはりそれは諦める事となりました。
横浜で法事依頼が入ったからです。
こればっかりは致し方ないですね。訃報を抱えて、心中フリーになれませんから。
帰りに東京まで足を延ばすというのも選択肢でしたが、それは無理。都心故の渋滞披露が重なることは目に見えていますし、春の法要の準備も多少残っています。
明日8日はその準備手伝いとして檀家さんが境内に集まりますが、いつものテントの搬入とテント張りをお願いしてきました。焼き芋のドラム缶は昨日、会館の玄関に移動済み。
7日が雨天でなければ、テントもドラム缶も午前中には私の手で何とかしたのですが、仕方ありません。不在についてのお詫びとそのお願いをしてきました。8日・9日はおかげさまで今のところお日様マークが出ていますので、何とかうまくまとめてほしいところです。まぁ私がいないのが何より円満に事が運ぶというのもいつものことですから。
さて先般も、携帯メールに「くだらないフィッシングメール」がクサクサするほど大挙、押し寄せるようになったことを記しました。
そこでこちらも降参、対応策としてアドレスを変更してその呪縛から解放されたと思いきや・・・数日前からポツポツと。見る間に増え続けて今や一日100件以上。
メールなど手軽で便利な「ライン」という媒体にとって代わられ、ガードの甘い携帯メールなどは殆ど使用しなくなっている中、そのひと昔前なら必要不可欠なメールもアドレスによってぐだぐたと徒労なる(せっせと削除・・・)無意味な時間をとられるのは御免ですね。
まぁ私の場合は何とか適当にあしらうというか、無視して削除、携帯アドレスを適宜変更していくか最悪無くしてしまえばいいのですが、世の中にはあのメールたちに反応してしまう人が大層いそうなものです。
多くのそういう人たち(カモ)がいるからこそ、フィッシングの醍醐味をゲットするべく不届き者たち後発組含めて、手を変え品を変え次々とメールが押し寄せてくるのでしょう。
彼らにはメールをランダムに打って流すシステム(ソフト)がありますのでメールアドレスをあてずっぽうで探し出して送信しまくることなどはカンタンすね。自動化しているからです。
着信できたことは機械が判定しますのでそれら有効なアドレス自体がまたカネになるのです。
彼らのネットワークでそれが売買されて、瞬く間にメールの量が増えていくという寸法です。
手を変え品を変えの一部ですがち注意喚起の意を含めて・・・。
①なんたらかんたらの理由でおカネが余っちゃったので受け
取って欲しい。
②すでに「振り込みました」の断定的文言による釣り。
③貴方様限定、特別、宿命の文言での勧誘。
④宅配業者を語る荷物預かり。
⑤買ってもいない商品の発送済みのお知らせ。
⑥電話会社を語った重要なお知らせ。
⑦留守電サービスを預かっている。
⑧ひょっとして友人と思わせる人の名前を明記。
⑨何かの相談の依頼。
⑩何か緊急性を要していることを主張。
⑪オーソドックスな金融系。
⑫オーソドックスな出会い系。
⑫これらの無差別メールに困憊する人を狙った配信停止案内。
以上どのメールに返信してもサイトを開いてもダメ。
削除するかアドレスを変えるかですね。
だからラインは結構使いやすいのです。
まぁラインにも阿保らしいメールが時々来ますが・・・許容範囲です。
だいたい、「貴方は・・・選ばれた、貴重な、幸運な」と語って「大金をもらってほしい」などという話は古今東西どこにもない話。バカバカしくてお話になりませんが、そもそもこのご時世、人は「濡れ手で粟」「棚から牡丹餅」というものは大好きなシチュエーション。
そんな見え見えのトリックに引っかかるはずはないとは思っていても、そんなメールへの耐性が無い子供や年配者は引っかかってしまうのでしょうね。
過度に「幸運な星の下に生まれたい」という漠然とした煩悩世界に蠢く人々は、日々「我こそはそのステージに上がるべき存在」であると心のどこかに思い続けているに違いありません。
その煩悩こそが、それらくだらない輩に足元をすくわれる原因となるのですが。
中国人は今、空前の仏教ブームとの番組がありました(昨日のNHK総合)。今、あの大陸の人々は「おカネ儲け」「拝金主義」覚醒しつつあるといいますね。その言葉は日本に来ると「経済成長」という名に変化しています。
そのトリック性、殊にタチが悪いですね。
「日本人が本当に幸せなのか見てみたい」と来日したウルグアイのムヒカ前大統領の
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」の言葉にはあらためて心に刺さりました。
日本にもああいう指導者がいたらいいなぁ・・・とつくづく思いました。
①画像左上、新芽がふきだしたメタセコイア。ミツバツツジはまさに陽春の色。
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