昨日の京都は気温20℃超え。午前中の段階で半袖シャツ1枚になったほどです。
引っ越し当日の天気がイイということほど恵まれていることはありませんね。おかげさまで沿道の桜はバンバン咲き出して「寄り道」したくなる衝動にかられました。
実際、「やってられねぇ・・・」てな雰囲気で愚息とは度々口論となるほど感情が抑えられないような好天と春の景色でした。
新しい彼の住まいには住み込みの管理人さんご夫婦がいますので、そちらへのご挨拶というのがもう一つの目的です。
よって適当にレンタカーでも借りて「自分でやっとけ」とはなりませんでした。まぁそういう理由をつけて私は京都の「墓場歩き」を楽しもうとはしていますが。今回は「ついで」でしたが。
引っ越し作業の方は相変わらずの非効率(忘れ物の発覚等)で往復は4度を数えていました。備品消耗品の購入という思わぬ手間もありました。
早く終わらせてから彼の運転で比叡山ドライブを予定していましたがそれはとんだ甘言。
「またの機会に」ということになってしまいました。
もっともその日の夕刻からは新入寮生への引継ぎミーティングのようなものがあるということで元の寮の方に送り届けましたが、その終わったあとは嘘かホントか徒歩で新しい住まいまで帰ったと。
門限は24時とこれまでよりずっと甘くなっていますので、自己管理がより一層肝心です。
帰り道、粟田口から山科あたりの恒例ノロノロ運転に加え伊勢道の渋滞で途中1時間は休憩時間調整していたことから、それならば彼の旧寮での最後のお仕事が終わるまで待ってから、新寮まで送ってやればよかったかとも思いました。
今回の彼の荷物配送コースは「千本通」の使用が最短距離。
この道から「中立売通」を左折して「堀川通」方向に進んで「一通極細道地獄」を回り込んで到達させます。
私の趣味ではありませんが、今度の彼の住まいは通称「西陣」。
聚楽第周辺とも言いましょう。何度か試しましたが千本通は基本片側2車線、堀川通は同3車線ですから後者の方がやはりスムーズに動きました。
どうしても堀川通と聞くと二条城前のベタ混みを思って敬遠しがちになりますが、この辺りは空いています。
画像②③は夕方の図ですが、「中立売通」の聚楽第標識。
桜が咲いていましたのでついパチリ。この道を左方向に少々行けば例の金の瓦の出土があった「職業安定所」があります。
職安から清明神社を結んだ線の中間あたりが今度の彼の住まいとなります。
ちなみに彼は自転車通学ですが、最寄りのバス停が堀川通の「一条戻り橋・清明神社前」で、当ブログ既出の旧跡の名ばかり。
①は千本今出川交差点の桜。④平安神宮の西側、東大路通「とくせいはし」上から東山方向(場所はここ)。
標記は画像⑤、彼のこれまでお世話になった寮の掲示板から。
「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」
(アリストテレスー『形而上学』岩波文庫 21頁-)
このような素晴らしい「ことば」(棟梁の知恵)が掲げられているにもかかわらず、わが息子の怠慢振りには呆れています。
奴は学生時代をおう歌しすぎるというきらいがありますね。
遊ぶことのみに「一流」を目指しているよう。
「我がすべての無知」への畏れというものをもう少し抱いてほしいですね。
生は受けたとしてもまだ人として「生まれていない」のかも知れません。
誰でもそうですが「知る」という願望がないままこの世を去っていくのは忍びないことですから。
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