昨日は早起きして京都へ向かいました。
次男がお世話になっていた学生寮を出ることとなってその引っ越しの手伝いというワケです。
大した荷物はありませんので自家用車対応でOKですね。
彼は午後から学校に行くというので、ひねくれ者の私はミーハー観光客大挙する「東」は避けて「西」へ向かいました。
その「東」とは「東山」。「西」は勿論西の山<洛西>のこと。京都は盆地ですからね。山に囲まれています。
ご存知「東山」といえば今や観光客が溢れかえっています。
本当は古来より東山は墓場だったのですから私がフラフラっと彷徨っているというのはまったくOKのはずなのですが特に今どきの桜の季節ときたら酷いもので、うんざりするような光景を見せつけられました。唖然呆然とはこのことですね。
朝ごはんとお昼が一緒だった当日は開店の11時を見計らって到着してみれば・・・まさに画像①。すべてアレというほどではありませんが東山あたりの気の利いた店の昼食時間はあの様です。
あの様子は、息子が「喰わせる」というのでその案内されるままに向かったうどんやに並ぶ人々の図です。
ちなみにそちらには「岡北」と「山本麺蔵」とかいううどんやが並んでいるそう。
彼はうどんを食べに友人らと香川まで向かうほどの「通」を豪語していますので、当初はつきあってもいいかとは思いましたが、「正気の沙汰」ではないとあきらめました。
本当に日本人は並ぶのが好きなようで。
よって食事は適当に済ませて「自由時間」は洛西へ。
そもそも西方浄土というくらいですから、私など黙って西に向かっていればいいのですね。たくさんのいいことに巡り合えましたよ。
早朝は誰もいない大谷祖廟(東山)で清々しさを味合わせていただいたのが始まりでしたが、丸山公園の桜は3分咲き程度の状況。
最近は桜の美しさを再認識するようになった私はその状態を日々意識するようになりました。
そして午後から西に向かってみると桜が満開になっているお寺がありました。これほど個体に差が出る春も珍しいのではないでしょうか。
その桜は「十輪寺」というお寺の「なりひら桜」です(場所はここ)。
この辺りはどちらかといえば秋の「紅葉」とこの季節でいえば「筍」が有名です。周りを見ても竹藪だらけで、通常は素材としての竹そのものを販売しているようです。画像②③。
入館料400円でフラッと散策しましたが、満開の桜もさることながら江戸時代初期の鐘楼と鐘に興味が湧きました。
掲示板を読めば100円のお賽銭で面白そうなチャレンジができるとのこと。
鐘の音も聞きたいというか拙寺の梵鐘と聞き比べたいということもありますので(井伊谷龍潭寺の梵鐘も衝くことができました)参加したくなります。
そして「音が消えるまでに息を止めること」ができたら④・・・などと記されていれば他の客の目など気にしている場合ではありません。
思いっきり衝いたためか、残音がより響いて息つきをしてしまいました。次は「そっと衝けばイイ」と教わりました。
洛西はゆっくりとのんびり時間が流れていました。観光客の車は地元京都ナンバー多し。
今後の京都は洛西にシフトする選択肢も。
ただし交通機関の便は東とはくらべものにならないくらい悪いですね。京都中心部から遠いというのも少々難あり。自家用車ならではの秘密の満開の桜を味わいました。
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