最近褒められたことと御忠告を受けたこと。
褒められた件。
先の「所さん・・・」で放映された当山の「除夕の鐘」を見たという鹿児島県の林氏(72歳)から牧之原市役所に激励の電話があったとのこと。資料館の長谷川氏から伝えられました。
嬉しさとともにやはりNHK総合放送はスケールが違うと思った次第です。
御忠告の件。
どうしても忠告などされると「耳が痛い」となってつい「逆切れ」するというのが人というもの。
最近の私の法要テーマは「声聞」(特に十界から連想)が多くなって、耳が「痛い」など言っている場合ではないのですが、そのパターンでの忠告はそろそろ耳に「タコ」ができつつあったためしっかりと反論してしまいました。
多少声が大きくなったことは否めませんが、「自分の主張をしたまで」と開き直っています。
これは恒例とはいいながら毎年参加者の多寡で右往左往し頭痛の種でもありますが、今年の開催は桜の時期をやめて、初夏の開催とした納骨京都旅行。
世間ではバス事故が頻発して、大手のまともなバス会社でもコースやスタッフの増員に関してシビアになっています。
シビアとは経費が増加するということにほかなりません。
コストアップは企画する者として募集をするに重大な障壁となるのです。
旅行会社に企画を丸投げしてしまえばそれはラクなことですが、つまらない旅行になることは確実です。
まずはバス旅行会社提携のお土産屋回りがつきものとなって時間的に制約されてしまいます。あれほどバカバカしいものはない!ということと意味不明のツアーとガイドとなってくさくさ、辟易することになります。
そういった経験から私の寺の旅行に関しては私がコースから時間までほとんどを決定するようになりました。
その旅行について、御常連さんからの御忠告でした。
最近は私のツアーは自由行動が多く、その手の意見は少なからずあったのですが・・・。
5月ともなると修学旅行と大挙する外国人のために京都周辺の大き目かつお手頃価格のホテルはすでに満員でバスの確保もギリギリのところでした。あらためて外国からの客は増えていることを知りました。
ということで「こうなったら」と開き直って四条河原町という京都一番の繁華街のシティホテルに問い合わせ「えい、やぁ!」で決定したのでした。
そうなると「皆さんご一緒で夕食」という機会がなくなりますので「夕食は各自」となっていつも付属している「カラオケ会」も当然になしということになりました。
宴会場の確保と食事代、カラオケ代など見かけ上の旅行代金が減らすことができ、なおアルコールを飲む人と飲まないの注文方法で頭を使う必要がなくなるため、これほどイイものはないと自分では「やったぁ・・・」と内心喜んでいました。
何しろ自由に好きに夕食を選べるなど最高じゃあないですか。
当日は3時代にホテル到着後、夜間フリータイムとしたので「十分に各自の京都の夜を楽しめる」というセールストークもありました。経費節減にも繋がりますからね。まぁ「自慢の喉」を披露したいという人は苦虫モノかもしれませんが。
ところがどっこいその件にクレームが。
その方は「何処に行っていいかわからない」と言われるのです。70代の女性です。
カラオケ会がなくなったことへ失望されたのかも知れませんが、そももそカラオケが嫌いだという人もいらっしゃいます(実は私も「その時間が苦痛」の一人)。
そして夜間フリータイムの企画は今回初めてのものですし、要はやってみて初めてその可否がわかるものですね。
それを旅行に行く前から「それは困る」ですからこちらとしても大いに反論したくなりました(エピソードとしてあげて世話人会で反論しました)。
だいたいツアーを企画した私でさえ「どこで夕食をとるか」など決めていませんよ。心配性なのかもしれませんね。
行き当たりばったりというのも計画のうちでしょう。
ダメですか?
何より四条河原町で食事がとれる場所を探せないというネガティブ思考は不幸なことですね。
自分では「探せない」という不安はわかりますが、バスの同乗者の誰であっても「ご一緒に」と一声かける労力さえ惜しまなければそれを断る人なんていないでしょうよ・・・
それに自分の意思でもって主体的に動き、できれば計画までしてツアーを楽しんでもらえれば頭もハッキリ、健康習慣の維持にも繋がるというものでしょう。
昨日「なるほどな!」と思うデータが発表されていました。
標記、「計画的 積極的に生きようと心がけてる人」はそうでない人と比べてガンの発症率が低いと。
健康に生活を続けるには「人任せにしない自分の計画、指針というものをつくりなさい」ですよ。要は積極性。
画像は息子が送ってきた松本城。国宝の天守は明治に解体の危機を綱渡りして現存しています。
黒系の天守の色は豊臣の色。私は真っ白けの姫路よりは真っ黒に見える松本城が好きです。
実は当山本堂の破風はこの城のクロを意識したものです。
ただし松本城の破風は黒くないですね。全体的イメージです。
通常どこの寺でも破風を新装した場合は木質を生かしてそのままの生地を出すものなのですが、私の場合は変わり者のようで、関わった職人の皆さんが唖然としていたのを覚えています。
その件もありましたが、施主自ら現場にあがって自分の手で作業をするということにも違和感があったのでしょう。
近いうちにしっかりと信州方面行脚の計画をたてて向かってやろうと思っています。
コメントをお書きください
小山昭治 (日曜日, 06 3月 2016 07:41)
団体での旅行で「私はあそこへ行った。」という気になっている人が多いのです。
自分でどこそこへ行くというのに慣れていないのです。
事前に調べて計画をし、行動するということは年寄りには苦手でしょうね。
その人たちのために計画をして(メモ書き程度の提案)
自分で行くように仕向けるわけにはいきませんか。
迷ったり、躓いたりして、その地を体で覚えると忘れられない旅行になると思いますが。
バスに乗り、電車に乗り、無理かなー?
今井一光 (日曜日, 06 3月 2016 10:45)
ありがとうございます。
勿論おすすめスポット的案内は出すつもりですし、
毎度そういった意見に対して対応しなかったことはないのですが・・・
人は普段「自由自由」と叫んでいても
「ご自由にどうぞ」と言われると果たしてどうしていいかわからない。
何かに縛ってもらうことに安定を求めているという傾向もあるようです。
ミニ冒険を楽しむということになれないというのが
年を重ねたということなのでしょうか。
誰も「見捨てる」「勝手にしろ」とは言っていないのに・・・