土日は天候が崩れるとの予想でやきもきさせられましたが、幸いにも大崩れすることなく、本堂は「極寒域」とはなりませんでした。法事にて本堂に御参集いただくにあたって、皆さんの「血管」を痛めることをつい心配してしまいます。
坊さんとしては「薄着にて読経、吐いた白い息」には自己満足感があって、尚、声を出す事によってHOTになれますので寒さは気にしませんが、今のところ法事の際の真っ白い息はまだありません。ありがたいことです。
それでも「寒くてごめんなさい」と声をかければ「寺の本堂とはそういうもの」「法事とはそういうもの」と返される声がうれしいですね。
私としても暖房器具にて対応していますが、何せこの隙間だらけの本堂では限界がありますので・・・。
やはり「もしもの事」を想定して、次回総代会、世話人会にてAED(リース)導入を図ることにしています。
先に、醍醐寺のケチ行脚について記しましたが、オーソドックスな京都観光として私がおすすめするお寺は標記、建仁寺。開基は源頼家で開山は栄西です。
臨済宗建仁寺派大本山で醍醐寺ほどの広大さはありませんが、我らが出没しやすい東山、祇園、鴨川を超えて河原町に直近、お手軽なうえ見どころは満載なのです(場所はここ)。
ただし例の廃仏毀釈によって相当のダメージを被っていたことは例外ではありませんね。多くの塔頭寺院が破却されています。
それでも何事よりもうれしいのは、拝観料1コイン、500円玉1枚です。
私の懐事情にやさしいうえ、時間があれば庭を見ながら、「ぼけ~っ」と時間を過ごすことができましょう。
そして、もっと嬉しいのは、「写真撮影OK」だというところ。
各所看板に掲げられた「写真撮影禁止」の文言にはどちらにおいても慣れさせられていますが、受付の女性の方が私に向かって「撮影OK」のプレートを指で示してくれました。
私の直前の観光客が東洋系の外国人でしたので、「まさか私を・・・」と思わせました。それを自分的に解消するために「そうですか、めずらしいですね、ありがたいことですね」などと、「日本語を使えるぞ!」の如くむきになってその受付嬢の対応に反応してしまいました。
お寺さんによっては、監視員付きどころか肩にかけたカメラを見つけるや「お預かりします」まで仰るところがあります。そんな中この寺の鷹揚さがうかがえる場面でもありました。
さて、原本は京都国立博物館に寄託、複製ではありますが俵屋宗達の風神雷神図屏風は圧巻です。
その上を行く豪快さに圧倒されるのは法堂(はっとう)天井に描かれた双龍の絵です。
こちらの拝観ルート上に施された境界フェンスは工夫されていて、醍醐寺のものとは作りが違っていました。往復オーライです。
全体的にのんびりすることができるエリア。庭など最高の景色ですが、何せ京都でも人気のエリアですので、観光客多数。
そして外国人だらけ。
シャッターを押すタイミングに苦慮することしきりです。
平日がまだおすすめです。
あの辺りでは、中国?からの「あたりや」被害が発生していますので、祇園周辺の細い道に自家用車で入る方はご注意ください。「あたりや」とはわざと車の前に飛び出して、事故を装って金品をだまし取ろうという手口です。
当たったあと、大声で喚き散らし、その仲間がやってきて、寄ってたかって意味不明の言葉でやじられて、即決でお金を要求するというもの。コインパーキングは周辺どこにでもあります。
お寺の詳細は各自お確かめください。画像は昨秋の図。
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