家並に隠れた田の中  井伊発祥 井伊共保出生井戸

先週末は遂に原油価格30ドル(バレル)を割れて12年ぶりといわれる20ドル台。サウジはイランに戦争を仕掛けていたようですが、ここはイランは何とか堪えて、アメリカはじめ追随する日本など、これまで続けられていたイランへの制裁を解除しました。

これにより、イランは大手を振って石油を輸出できるようになったわけです。

 

サウジの思惑は大人しくしていたイランと国際社会の監視によって頓挫したのですが、もともとの目標に向かって軌道修正しているようです。

それは市場シェアと発言権を強固にしようとするものですが、いわゆる「我慢比べ」。価格低下競争を演出してそれに耐えられない産出国や他の油井を持つ競争相手を淘汰しようとしています。

サウジは「良質の果実」という石油を自国に豊富に抱えている強みがあるために世界でも有数な富豪国になっているのですが、これは将来に渡ってそれを維持するがための方策でしょう。

現在のサウジ国内の状況はひっ迫しているといいますが、あれはアフルエンザ(affulenza)「金持ち病」でしょうね。

 

要は「良質な果実」をもぎ取るためにどれくらいの労力がかかっているかがその優位な競争力となっているポイントなのですが、単純に考えれば一定量の石油を掘り出すにサウジは取りやすく他は取りにくいということです。洋上の掘削によるコストと比較したら比較にならないでしょうね。コスト面を考えてもサウジの果実は良質なのです。

ということで値が下がればコスト高で産出している方は赤字になってそれが続けば破たんするという図式になりますね。よって我慢のしどころというワケなのです。

 

普通商売というものはすべての販売者が組合を作って生産調整をするなどして価格低下を防ぐものなのですが、あの国は違いました。ひとえに「自分オンリー」の姿勢を見苦しく露呈させているところでしょう。

 

早く早くあの鼻高々を「石油なんてイラネ」と懲らしめるために、水素エネルギーなど石油エネルギー代替品と素材としての鉄やプラスチック(両者とも石油は必需)代替品を日本の技術力で開発していただきたいものです。

先日は木材の繊維から鉄に代わる素材の開発研究について進んでいるという番組を見ましたが、なんと素晴らしい技術ではないでしょうか。

車のボディが木で作れちゃうという凄さ。硬さは鉄より上で超軽量は当たり前ですが、国内林業復活の期待がかかります。

 

一昨日は檀家さんのスタンドに行くと、「酷いことになった」と。通常灯油の仕入れは値が下がる夏に仕入れて寒い冬に値が上がったところで販売すればイイという「麦わら帽子は冬に買え」的発想があって、この地域のスタンドはまたぞろその方向で仕入れを行ったそう。

ところが暖冬で灯油は動かず、価格も上がるどころか下がりまくり。完全に赤字だと溜息交じり。

損は致し方ないので早くタンクを空けて安くなった灯油を仕入れる方向だと仰っていました。

 

他所がひれ伏して、思惑通りサウジの独壇場となった場合は、価格の操作に入りますので、一気に上がりだすかも・・・という説もあります。

 

さて、井伊谷。この「井」という字はひちらにある普通の「井戸」が元でしょう。

普通といっても井とは命の元となる水が湧いたり流れる一種独特な聖なる場所とも。「市井」「井戸端会議」とも言いますし「人々が集まる場所」でもあります。

人の生活にとって欠かすことができない場ですね。

 

井伊谷に向かって1日散策すればまず、歴史について納得できるのではないかと思いますが、当初誰もがナビを龍潭寺をピンポイントに指定するでしょう。

無料駐車場も広くて便利ですからゆっくりもできましょう。

しかしついついうっかり、の方多々、この井戸を訪れないのは残念です。

何せ「井伊」発祥の井戸ですし、しっかりと管理されて、井戸そのものとしてもよく保存されています。

 

龍潭寺という大きな施設を訪れた満足感と、案内書にはほとんど龍潭寺と見紛う記述があって、その存在を知っていた方であっても「そういえば境内に無かったな」と後から思い出す程度でお帰りになっているようです。

 

場所的には駐車場向かいの道路を渡って向こう側の田んぼの中。特に掲示板も無いということと、道路沿いに並ぶお店やら家屋によってそちらは隠されてしまっています(場所はここ)。

目標は「牧原医院」。

その真ん前の田んぼの中に・・・、広大な田園風景が飛び込んできます。といっても画像は冬の枯れ田ですが。

前方には井伊谷川が流れています。由縁については画像掲示板参照。是非こちらもお立ち寄りを。