拙寺の阿弥陀さんは年がら年中御姿を現していますが、世の中には滅多にお目にかかれない「秘仏」とやらが溢れかえっています。滅多に見れない=有り難さ倍増をアピールするのでしょうが、私の場合は何かのお願いのために参拝するでもなく、ただ欲求としてどのような仏さんか「見てみたい」ということです。
以前井平城を訪問した際、現場のボランティアの方から井平の祭典が2月に催されるので「来てね」とお誘いというかリップサービスを受けて、まんざら「来てもイイかな」と思っているところでしたが、この竹馬寺の堂前にて紹介されていた「観音さん御開帳」の文言を見て、「観音さん見たい」という気持ちがますますアップしたところでした。
今のところお天気次第。土日ですが、どちらか空けておくことにしました。
ふろんぼさま→新ふろんぼさまと佛坂の戦について記しましたが、この地名の「佛」というのが紛れもなくこの仏坂十一面観音のことでしょう。行基さん(西暦668~749)の関わりが示唆されていますのでかなりの古さを想像できますが、行基伝承は各所に残っていてあまりアテになりません。ただし、それほどの古仏であるならばこの目で確認したいものです。
しかし今となってはこの訪れる人も極少の場に11年間も表に出ずにいて、仏様もさぞ寂しかったのではないでしょうか。
逆に気の毒になってしまいます。
まさかシロアリに喰われてボロボロなんてことはないでしょうね。
佛坂の戦の際は戦禍を恐れて隠されていたそう。
そしてあの廃仏毀釈も避難したおかげで今も健在。
暴徒はまっさきにスポンサーの少ないこの手の仏閣と佛を打ち壊しましたからね。
そういう意味で数々の人間の愚かしさを見つめてきた仏様として考えればその達観の姿として見るのも一つの楽しみ。
画像は竹馬寺付近。夕焼け地蔵から下の緩やかな谷に佛坂の戦いの標が立っています。場所はここ。
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