どちらかで記していましたように30日は中国からのお客さんが当山本堂で遊ぶ日。牧之原市の仲介がありました。
市は、中国その他外国からの観光客の誘引に力を入れていますのでそれに協力していこうというものです。
そのために事前に本堂北側の雨戸を開け放ち入念に掃除。
ついでにレールの取り換えと修理まで行いました。こういう機会があるからこそ重い腰があげられるというものです。
何せそちらはお抹茶体験の場所ですから前日から婦人部の皆さんも来てお掃除。⑥が雨戸を取って開けられた障子からの図。
しかし隅の障子が膠着して開かないという状況を確認。
微妙に鴨井が下がっているのでしょうが、「まあいいか」とそんなことは無視してGo!しました。
予定通り20人のお客さんたちが・・・。浙江省や上海方面からの方が殆どだそうで20人中18人が女性でした。事前に聞いていたより皆さん若い!!
当所の予定では観光バスは当山駐車場まで進入し、そこで待機する予定でしたが、後になって聞いたところ本通りで下車して100m強を歩いてきたとのこと。まぁ当山駐車場まで観光バスが入ってきたのは見た事がありませんが・・・。
ただし本堂改修工事の際には大型のクレーンやらトレーラーまで入ってきましたので「やれないことは無い」ハズです。
もっともたくさんのボランティアの方々が早い時間帯から集結していて、既に駐車場は満杯になっていたことも事実。お帰りも本通りまで徒歩とは炎天の下、少々気の毒でしたね。
9時~12時という時間割です。最初の1時間が着物の着付け体験ということでしたが、いくら何でも「暑すぎるだろ」ということで前もって浴衣に変更済。
浴衣タイムで各自撮影等お楽しみいただいたあとはお抹茶体験。檀家さんの裏千家の植田先生とお弟子さんたち計5名でおもてなし。勿論ボランティアです。先生たちは着物ですので相当の「体力勝負」だったはず。
最後に時間があれば当山の煎茶「無量寿」の冷水淹れの紹介ができれば・・・という予定でした。
スタートは当然に住職挨拶ということで私の「おしゃべり」からです。言いたいことは山ほどあるのですが、言葉が通じない事はハナから承知。事前にお寺と私の自己紹介と煎茶の夏の飲み方を記しておいた書面を作りました。
勿論文章はネット上の無料翻訳ソフトを利用。
ただしどう訳されているか甚だ疑問のため、通訳の方に事前にチェックしていただき「可」の承認後の配布です。
あとは要点、をかいつまんで・・・です。
勿論通訳の方に横に立っていただきました。
仏教とお茶は元々中国からやってきて歴史の中で日本独自の方向で発展した文化であることをサラっとご説明。そして中国の坊さんのイメージと私たち真宗の坊さんではまったく違うはずですので、「驚愕の坊主」と思われがちになりましょう。
その辺りを理解していただくため、「日本の坊さんは結婚もするし子供もいて、有髪の坊さんだっていてイイのです」というところからでした。
場所だけ提供して庫裏に隠れているという選択肢もあったようですが、私は「しゃしゃり出た」というところです。
さあ、反省点と感動。
①着替えは本堂が女性陣、男性が庫裏の1室を利用。
阿弥陀さんが見ているので御内陣の戸を「閉めてほしい」と
のリクエストがあったそう。
仏への「畏怖」「敬意」が彼女たちには残っていたという件、
少々驚きでした。日本人だとその辺り気にしませんからね。
②浴衣といえど帯で締めるということに慣れていず、気分が悪い
と途中リタイアして着替えた方も数人。
③着物の色は赤系がお好み。
④リクエストだったそうですが着物は真夏は苦しいかも。
⑤予定では冷茶は最後ということになっていましたが冷たい飲
み物が欲しいというリクエストが多く、てんてこまい。
⑥かといって冷茶の習慣は無い方もいて熱いお茶を所望する方
も。
⑦茶道について詳しい方も。
⑧彼らの故郷にも海はあるそうですが「泳げるレベル」にない
とのことで季節的には海の紹介も面白いかも。今回は目的が
違ったそうですが。
⑨雨天であれば徒歩の行程が長いのはキツイでしょう。
⑩殆どの方がスマホ所有。写真撮りまくり。
⑪本格的に海外の方をお招きするのなら市の方で各言語翻訳し
た資料等を用意してもらう必要があるかも知れません。
⑫通訳を通してのコミュニケーションは「痒いところに手が届
かない」という感じは拭えません。
前日は静波に宿泊しその日の夕は土肥方面だとのこと。
牧之原市御担当も午前でお役御免だったそう。皆さまご苦労さまでした。
おかげさまで境内は皆さんの熱気でかなり「HOT!!」、私にはとても楽しい時間でした。
いずれ集合写真を境内掲示板に貼りだすことにします。
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