天下のNHK様の放送に関しては大抵は視聴させていただいておりますが、今やり玉に挙げられている番組については見落としましたね。
以前滋賀県内の寺について現実的な問題をブログで記しましたが、その大津市内の寺の住職がやらかしたといわれる事件についてはまったく初耳でした。
その事件からある傾向が掴めて、看板番組のクローズアップ現代で放映されたタイトルが、「追跡 “出家詐欺” ~狙われる宗教法人~」(2014年5月14日)でした。
その日の晩に私が何をしていたのか失念しましたが、そんな番組があったことはまったく気が付きませんでした。
タイトルにある「出家」からして、何とも面白そうで、知っていれば絶対にチャンネルを合わせたでしょう。
「本当かよ!!」と思うほど私は無知でしたが、「得度あるいは出家すれば戸籍が変えられる」ということすら知りませんでした(かといって俄かにはなお信じられません)。
以降「生臭さ坊主も一枚噛んで」などという標記より数段スケールアップしたタイトルの文字が躍ったメディアも出ている始末。
要は前述のお寺さんの住職が「演出」したという違法行為は事実であり、それが多重債務者の戸籍を変えて(僧籍に入るということ)再び住宅ローンを新規で借りて踏み倒すというものだそうです。それでダメならさらに養子縁組して「過去」を消して新規にローンを組んだそうです。
「債務者と困窮寺院をセッティングするシンジケートの暗躍」というのがその番組の趣旨だったそうで、寺の経営が難しくなっているという時節、「まさに時流にのった犯罪」と製作に飛びついたのでしょう。
ところが某週刊誌による取材から、その番組に出演したシンジケートと言われる人物の証言があって「ヤラセ」だったと断じています。
お寺にとっては複雑な社会情勢と価値意識の変化から今の人々の心を結びつけることはなかなか難しい(お寺に住まう我が身のお粗末さについても勿論のこと)ということと、その厳しさを身を持って知っていますので、困窮寺院の発生は理解できます。
以前は困窮寺院(宗教法人)そのものを買い取り、営利企業の隠れ蓑とする手法が見えましたので、この新手の「出家詐欺」事件を聞いて「なるほど」とは思いましたが、そもそもそんな話はあまり聞いた事が無いですよね。
寺の維持が出来なくて「廃寺」になった話はいくらでも聞きますが、そこまでえげつない話について、私は「作り話」であってほしいと思っています。
しかし、この番組が「ヤラセ」であったという話がホントだとしたら、タダでは収まらないでしょうね。
あのお騒がせのオッサンのクビが飛ぶのは間違いないところ。
「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず・・・」は賢者にとって当然のことですから。
ゴルフ場へ遊びに行くのにその足代(ハイヤー代金)をNHKに肩代わりさせちゃあダメですよね。
他者の指摘を受けて「後から払うつもりだった」などとの恥ずかしい御仁の談。まったく大人の言い訳ではありません。子供も見てますよ。
画像はお馴染みハメを外している?坊さんの様子か。
洛中洛外図。
そして墓道を着実に歩む・・・「墓穴を掘った」とは揶揄されないよう心掛けたいところ。
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