「数字」というものは時に独り歩きして、その本質を却ってわかり難くするという場合もありますが、とかく「損得勘定」というものに敏感に育てられた戦後世代の我らにとって、「その提示」はやはりインパクトがあります。
さて、あの手の件、内情を知らされると、ニヤッとくるというか、人間の愚かさを改めて知らされるというか、何とも「恐ろしい数字」がつきつけられるという現実について驚かされます。
抑止力になるでしょうね。
人の道とは違った方向を進みたいという衝動、はみ出る事の楽しみに駆られがちな私の性格からして、この世界に顔を突っ込まないで良かったと安堵するお遊びがあります。
山スキーですね。
何度かはお付き合いでその手のゲレンデに足を踏み入れた事がありましたが(といってもスノーボード)、私自身その道のセンスがからっきし無いということと、外気の寒さと人混み(暖を取り休憩する場所)の窮屈さと寒暖差、そしてその場所へ赴くまでの渋滞を含めた時間の浪費にほどほど嫌気がさして、「次は無い」と断言できるほどのレベルになってしまいました。
それは神奈川生れ静岡育ちという海洋的環境やその遊びの場所が遠方であるということが最大の理由でしょうね。
しかし学生時代からずっとそのブームがあって「私をスキーに連れてって」なんぞいう映画が出来た頃にはちょっとした焦燥感もあったものでした。
しかしその頃私は「やはり海でしょ」とばかりに沖縄にいて冬になると少しばかり働いては南国への夢を抱き続けていたものです。
沖縄時代の「毛色の違う」連中には「冬季はスキー場」で仕事という輩も居ましたが私は「仕事も遊びも海のみ」を選んでいました。
しかし最近になって山歩きの楽しみも見つけては・・・、といっても「お城が築かれた山」程度ですが、ちょこちょこと出没するようになりました。山城とはいえ、里の山ですので火山でもなければ雪で遭難するおそれもありません。
しかし、それでも何度か山の中で方向不明となって自身迷惑した経験がありました。
と言う事で「山は怖い」というイメージ。
勿論海であっても決してなめてかかることはないですが、何が起こるかわからないというところ。自然相手、それに身を任せるということですからね。
さておカネの話。えげつないかも知れませんがこれが現実。
ぶっちゃけ、海の遭難捜索費用は基本タダなのに対して山の場合は高額経費を当人あるいは家族に請求がキッチリ来るということです。
昔から言われていますが「自殺するなら電車はよせ」とありますね。その高額な経費弁済と遅延補償金は家族を二重の苦難に陥れてしまうことで有名です。
それと同様で、遭難するなら「山より海」というわけです。
どちらも嫌ですが・・・
お遊びで海山に飛び込んで行くのですから「まさかのこと」は気にも留めないで楽しむはずです。しかしそんな「まさか」は平気で周囲にゴロゴロ転がっているのが人生。
海山に限らず道を歩いているだけで「一寸先は・・・」などという言い回し、またぞろあることは承知しています。
その雪の山遊びで、ルールの守れない人、言って聞かせても聞かない人のため用のハッキリした数字の羅列を拝見しました。
数日で家族が苦渋の決断で捜索打ち切りを出す理由もここにあります。
自己責任を数値化、今から為そうとする「無謀の決算」について推測してもらうということです。
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尚、当初天候が良ければ警察や防災ヘリは捜索に参加してくれますが、ある時点で撤収し、あとは任意のチャーター民間ヘリコプター「1分1万円」がその相場だそうです。
遺体の回収だとまた価格UPするそうですから、山の遭難は踏んだり蹴ったりですね。
「山」のそれはバカ高ですから、少々無茶するなら山岳保険に入っておかないと命があっても無くてもあとから酷い請求が来ることになります。
マナーを守らないで遭難すれば全国放送で謝罪して、大ひんしゅくを買うことにもなり恥ずかしいことこのうえないですね。
画像①②は三の姫様の墓。その名を記す旗は朽ちて、そろそろ更新しないと・・もうこちらのお寺は無住になっているようです。必ず花など添えられていますからどなたかが見られているのでしょう。
③は近くの意正院で見かけた石仏。いい味がでています。
こちらのお寺も住職不在のようですね。
④⑤昨日は天気が回復したとはいえ、かなりの強風。寒さが戻ってきましたが、花の命のタイマーはどんどん進んでいます。
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