かつて雪の北陸道を強行して福井県立歴史博物館の姉川合戦図屏風( ① ② )の展示企画に合わせて向かったことを思い出します。
この屏風はおそらくこの博物館所有の主役級の品物でしょう。
その際気になったのが、所有しているにもかかわらず、展示期間があるということです。
どうせ倉庫に置いておくならオープンに展示して人様に見せる機会をあたえれば・・・と考えたものです。
素人の浅はかさでしたね。このような「看板になりうる大物」を倉庫にただ寝かしておくワケがありません。ドル箱です。
各地の博物館を廻っていたのでした。きっと年間スケジュールはびっしり詰まっていることでしょう。
京都での再会(特別展「戦国武将と神仏」)でした。
一応念のため入口の係員に、「ホンモノ?」と聞いたほどです。この世界では複製展示はつきものですから。
まあ、この地で再会できたことはいい御縁でしたが、こちらも含めて常設展示の無い入れ替え企画主体の「箱」の博物館の傾向として照明が比較的暗いという難点がありますね。
借り物ですから、展示品を痛めてはいけないという配慮だと思いますが、凝視して説明文に隈なく目を通すことが苦痛でなりません。
特別展のポスターやパンフレットのメインは恵林寺の鎧不動尊画像と姉川合戦図屏風です。不動尊のバックにそれを引き立てているものと、合戦図単体(チケット)があります。
そういえば不動尊の頭の上の火焔の中に成瀬藤蔵正義の奮戦の様子が描かれている様子がうかがえます。
鎧不動尊画像はその名の通り不動明王~魔軍を撃退し衆生を守護する~ですが、鎧を纏っているという変わり種です。
武田信玄の弟の信廉の筆との伝承(「甲斐国志」)で軍神としての信玄を不動明王に準えた描いたそうです。
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