あの台風19号は将に「ヤバい感」かなり漂っていますね。
本当に今の勢力のまま前回と同じコースを辿ったら私どもの寺の本堂は無事では済まないような気がしてなりません。
当然に当地他、台風の被害を受ける確率は高いはずです。
何せ台風対策のプロともいえる沖縄で相当のけが人や被災が出ているほどですから。滅多なものではないこととして心して当たる必要があります。用心に越したことはありません。
本堂の雨戸を更新したのは明治大正期でいわゆる100年モノ。当然に老朽化が甚だしく、各所に穴が空いたりひび割れています。
前回の台風では南からの風雨が想像以上に強く本堂床下は通常の降雨では有り得ないような奥まった場所に雨が吹き込んでいました。
もし雨戸が強風で飛ばされとしたら・・・それはそれはおそろしいことです。だいたい閉鎖空間で一箇所でも穴が空けば吹き込んだ風は抜けるためにどこかを破るはずです。そうなれば本堂の中は無茶苦茶になることは必定。
そして修理に出していた「丸尾月嶂」の襖絵が10月8日に帰ってきて納まったばかりです。
「報恩講前までには」と急いでいただいたのですが、ちょっとばかりこれは早まりましたか・・・。
あの襖が皆さんの目に触れる前に水浸しになったら「不可抗力」「想定外」では済まされないでしょうね。
午前中から雨戸をガッチリ固めるつもりで入念にチェックするつもりです。ブルーシートか、コンパネを打ちつけるか閂を用意するか検討します。皆様方はトランジスタラジオを物置から引っ張り出して電池を入れて置いてくださいね。杞憂に終わってくれればありがたいのですが。
修復完成度は満足の行くものです。
これだけのお仕事をされる方が地元にいらしたとは本当に感激しました。仕事も早いし、丁寧というのもいいですね。
京都の工房にお願いするとなれば、取り外しての梱包配送やら設置の手間がありますし、何より修復の費用も相当のものとなりましょう。
当家ではすでに掛軸の表装や修理を5,6本はお願いしていますがもしや皆様方のご自宅に軸等表装修理の予定がありましたら見積もりされてみてはいかがでしょうか。材料や工法を指定したりしなければかなりリーズナブルと思います。
メールをいただければ連絡先をご紹介いたします。
当山への手数料等はまったくお構いなしです。
画像は①②③が山側。④⑤が海側。
海側に蝶が2匹⑥⑦、山側に今にも雀に喰われそうな1匹⑧がいます。やはり⑦の「空中回転の舞」がいいですね。現実にはそんな蝶の舞は記憶にありませんが。
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野村幸一 (木曜日, 29 9月 2016 14:57)
古き良き時代の物を護り伝えていくことはとても至難の技なのですね。維持管理にも莫大なお金がかかるのでしょうね…
最近、動画を検索していて徳川宗家の当主が出ている物を見たのですが、サラリーマン時代などは代々伝わる刀や諸々の維持費はもちろん自前でやっていたそうです。
歴史のある家とか良いなと思ったりすることもありますが、それはそれで大変なのだな…と
庶民がいちばん楽ちんです。あと、もう少しだけ見入りが増えれば文句無し(笑)
今井一光 (木曜日, 29 9月 2016 23:03)
ありがとうございます。
所詮は釈迦の「有無同然」でしょぅね。
ただし文化の継承に関しては義務があると思っています。
野村幸一 (月曜日, 03 10月 2016 00:38)
有無同然。調べてみました(^_^)
成る程という感じでした。
今井一光 (月曜日, 03 10月 2016 08:20)
ありがとうございます。
「有無同然」と簡単に記しましたが、この語は
釈迦の説法のうまさであり
ハッと気づくところ、「達観」というか
凡庸な私どもの「落としどころ」ですね。
しかし真宗的には(わが心をも)「如来におまかせ」
でありますので、本当は私如きがその語をもって物事を
断ずることなど恥ずかしいことだったと反省しています。
要は仏教語では超有名な語ではあるものの煩悩まみれの
坊さんがその語を記したとしても何らの信ぴょう性はない
ということでした。
酒井とも (木曜日, 31 8月 2017 09:52)
こんにちは。
知人に表具の直しを頼まれました。ご寺院さんご用達の表具屋さんを教えて戴けますでしょうか?
下記のご寺院アドレスへ私のメルアドより送らせてもらえば、よろしいでしょうか?
daitakuji@gmail.com
今井 一光 (木曜日, 31 8月 2017 11:33)
お送りください。
酒井とも (木曜日, 31 8月 2017 16:21)
こんにちは。先ほど、スマホアドレスよりご寺院アドレスへ送らせて頂きました。よろしくお願い致します。