只今、諏訪原城は大改装中、発掘調査も続けて行われています。よって城内散策不可です。
この時期に催される現地説明会も今年はありません。
(1月に金谷図書館で催された説明会には出席させていただきました)
今回の工事は駐車場の整備が主体の様ですが、大手方面、二の丸と2号堀と4号堀を隔てる橋(当時は木橋であったともいわれていますが)、その前の馬出曲輪、馬場の樹木伐採等整備や二の曲輪東内馬出という新規に駐車場を増設する場所の奥側部分の発掘調査が行われています。
直近の小和田先生のブログによると、そちらの曲輪から鉛製の鉄砲玉10個、鉄製の鉄砲玉1個が発掘されたとのこと。
中には実際に発砲されたあと物にあたって歪んだのであろうと推測されるそれが出たそうです。
また堀の発掘では武田時代の薬研堀を徳川家康が箱堀につくり変えたことが推測できるそうで、興国寺城も同様の構造変更の跡が見られたそうです。
しかし、現場の堀には伐採した樹木が投げ込んであり、「美的」とは到底思えない体を晒しています。
これは以前、現説で箱堀の発掘は崩落の危険が伴うと言っていましたが、ごもっともな話で、それとともに遺跡は土の中に埋めてあることによりその形を保つことができるので、通常は木々や土砂に埋もれているのが「正解」といえばそうなのでした。
発掘後、いちいち埋戻しが行われるのはその為です。
ちなみにこの城域には注意して歩くと、墓が各所に建っています。そう古そうなものではありませんが、「無縁さん」であることは間違いないでしょう。
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