土曜の午後は浜松へ。
20代前半の若者と接する機会がありました。
法事等でもその世代の人たちの参加が無いわけでもありませんが、今回の様に笑顔でそれも和気あいあいに接することは、そうありませんので、より新鮮な思いがしました。
4人の書生さん、浜松医大の二回生だそうです。
場所は火葬場の待合室。前述の状況から少しアンバランスかも知れませんね。
数年前に亡くなられた某氏が生前に献体を申し込まれて葬儀後に医大の搬送車までお見送りしたことがありましたが、このほど「研修」が終了し、御当人のお迎えに立ち会わせていただいたのでした。
朝9時から午後3時まで1時間おきに数家族が案内されて、それぞれ同様な場面をセッティングされていることが現場に着いて初めてわかりました。
献花・焼香のあと火葬炉へ。そして約1時間の待ち時間の間、担当した学生たちが同席するという流れです。
この献体という、言ってみれば「ボランティア」は、「医学及び歯学の教育のための献体に関する法律」に規定されていて、医師を目指す学生側からすれば、医師になるための学部必須のカリキュラムの1つでもあります。
その御遺体と2か月程度に渡って「接っし」て「経験」を積ませていただくというものです。
ちなみに現在その学術的提供者は約20万人いらっしゃるそうです。
書生さんたち4人、今回研修の締めくくりが遺族との対面と感謝の気持ちの表明だったのです。
学校に帰ってからは修得した新しい知識をラテン語にして筆記する試験が待っているそうです。
今時ラテン語とは恐れいりましたが、強烈なインパクトは、
彼ら全員、無垢なる「社会に貢献するぞ」との意気込みでした。
4人とも県外出身者で「できれば静岡県に残りたい」と一同にうれしい言葉。
私も調子に乗って整形外科と脳外科になって静岡、特に牧之原市に来てくれる事を望んでいると伝えました。
あのような場に坊さんの立会いはあまり無いとのことでしたが今回の件、施主さんに声を掛けて頂いたことを感謝します。
その道のスペシャリストを育てるためには故人の如くの奉仕の心が必要だったのです。
いいご縁をいただきました。ありがとうございます。
画像は先日お伝えした当山駐車場の看板。これもすばらしい出来で感謝しています。
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