11月9日は当山報恩講に映画「清州会議」

11月9日(土曜日)は当山報恩講です。

既報の通り、本山では春の法要で勤修された教如上人の四百回忌を、親鸞聖人の報恩講と抱き合わせるのはどうかとは思いましたが、やはり東と西に分かれてからの最初の法主としての教如上人への感謝の気持ちをも込めた報恩講にすればと思い、一處にお祝いすることとしました。

教如上人の「お東の最初」という立場もありますが、やはり上人が生きた戦国期真っ只中にあって、世にいう戦国の3人のメインキャスト、信長・秀吉・家康とギリギリの状況下で渡り合って、真宗という法門の火を引き継いで残したという偉業はこれから映画やドラマ化されてもおかしくないほどの波乱万丈さでした。

もっとも戦国武将的一面ばかり強調した描き方をすれば本山は非協力となるでしょうね。

 

本山としては教如上人の法灯を護持する僧侶としての面を再評価する方向にありますので、好戦的な面は表に出したくないでしょうね。

 私自身は、あの状況下での生き残りのための戦闘は致し方無いことと思いますのでどちらかといえば「はちゃめちゃ」な「人間教如」の一面を演出してもらった方がいいと思いますが。所詮、興行的に当たるかどうかというところでしょう。

 

 教如上人の四百回忌と親鸞聖人の七百五十二回忌の私の勝手な記念的報恩講の日中には静岡大学名誉教授の小和田哲男先生をお招きできることとなりました(詳細ホーム)。

もっと広い「いーら」等での開催も思案しましたが、やはり報恩講は阿弥陀様のご縁でもありますので狭い場所ではありますが当山本堂での開催とさせていただきます。

教育委員会にも抑え気味ですが声をかけていますので外部からもたくさんの方が来られるとしたらきっと本堂は溢れかえるでしょう。

よって障子を開けて外の人にも聞こえるように現在外部スピーカーを修理中です。

本道の床が抜けることは無いとは思いますが、堂だけに「どうにでもなれ」とオヤジギャグ。楽しみにさせていただいております。今後も宣伝させていただきます。

 

 さて、11月9日というともうひとつ少しだけ楽しみな映画が上映される日ですね。

「のぼうの城」を楽しめたことからクロサワ後、寅さん後の日本映画もなかなか「面白いかも」と思うようになった昨今、より歴史的にメジャーなテーマで、なかなか深く切り込んでいそうな映画ですが・・・。

 信長の跡目とこれからの信長グループの在り方を模索しようと信長配下の武将が参集した「清州会議」の映像化です。

今でいう「人間関係ドロドロ」駆け引きの会議室の様子ですが登場人物がお馴染みの歴史上の人物ですのでより楽しく拝見できると思います。

 

 清州城(場所はここ)は現名古屋第2環状線内で名古屋中心部からも近い場所にあります。

織田信長は父信秀から譲られた那古屋城を離れて清州城を本城としますが、清州城は元々清州織田家という織田本流で守護代(尾張守護は斯波家)の織田信友の城でした。

そこに織田一統と家臣団入り乱れての調略、謀略、騙し討ちを重ねて結局は信長が残るべくして残り尾張を統一したことは御存知の通り。信長はヤドカリの成長に合わせて家を大きくするが如く進む方向の最前線に城を変えていきました。

 

歴代城主は

信長―信忠―信雄―豊臣秀次―福島正則―松平忠吉―徳川義直 名古屋城完成で廃城

 

現在の天守は勿論模擬天守。平成元年、竹中工務店のRC造。

鉄筋コンクリートですが、見栄えはなかなかいいものです。

画像⑥が最上階からの名古屋城(赤矢印)。