日本左衛門が処刑された場所は遠州「三本松」の仕置き場、江戸大森の鈴ヶ森処刑場に倣って「遠州鈴ヶ森」と呼ばれました(場所はこの辺)。国道1号磐田市東大久保の陸橋下、①図は静岡方面を向いています。

　国道1号線はバイパスとこちらの東方で分岐していますがバイパスでは無い磐田市街を走る方です。

要は東海道の街道筋にあたります。

以前の様に草刈や樹木の手入れがされていないのか、はたまたその時期前なのか、5月のこの小山は草がぼうぼうで荒れ放題。通行量の多い国道脇で、のんびりとこの藪中に立ち入ろうなどという人は滅多にいないでしょうね。

　国道脇ですのでいざ樹木剪定となれば車線規制まではいかないにしろ簡単にいかないのでしょうか。それにしてもほとんど手が入っていないことが見て取れて旧跡とはいえ、決して大切に保存していこうという姿勢には無いということが一目瞭然ですね。

あまりに繁茂している樹木に「遠州鈴ヶ森」の標柱が隠れてしまっています。

日蓮宗系石標の裏も伐採樹木が片付けられず放置されていました。

ここに晒された日本左衛門の首は昨日のブログの通り「おまん」という名の彼の彼女が夜間盗み出して金谷の宅円庵に埋葬して弔ったと伝わります。

日本左衛門の胴体はどうなったかといいますと、この場所からさらに浜松方面に少しばかり行った地点にある臨済宗の大きい本堂に庭や壁の綺麗なお寺、見性寺に墓地があります(場所はここ)。

かなり風化していますが、案内板も作り変えられて供華も添えられていました。