先日の大荒れの7日夜半には萩間川下流域、大沢と大江地区住民(この地図参照)に避難勧告が出たのですが、考えてみればあの雨と路面上に増水した水が流れている中、避難しろと言われても相当躊躇しますね。避難する方が危険な臭いがしました。
翌8日は強風が吹き荒れ、ことのほか冷えましたが晴天に恵まれました。
上記はお邪魔した御寺院の裏手に流れる萩間川の図。
背後の宅地が大江地区、相良長頼の館跡があったといわれる地で奥が海老江。あの避難勧告によって一番頭を悩ませたのがこの地区の人々でしょう。
よく見ると護岸の芝にラインが。この線が増水した流れの最上位だったそうです。
勝間田川近くの方は家に入るのに膝まで水に浸かった方がいましたが、「あと2時間」も降ったらアウトだったとのこと。
おそらくそのくらい降り続いていたら萩間川の作った低地帯の大江地区は浸水していたことでしょう。
人の噂で、市の方では完全否定していますが、ことのほか最近頻発する萩間川の増水はんらんの原因は萩間に出来たスズキさんの工場とテストコース(場所はここ)の造成によって山間部がコンクリート化して雨水の逃げ場が「川一本」になったという説もあります。私もそのように思いますが・・・
さて浄土宗の御本尊は勿論阿弥陀如来であることは承知しておりましたが御姿は坐像であると思っていました。
しかし参拝しみると「立ち姿の舟形光背付き」で、あたかも真宗は本願寺風の御本尊でした。
ちなみに当流当山の阿弥陀様は(大澤寺画像集)立ち姿ですが舟形光背ではなく四十八本の放射光背です。
また「三尊形式」で向かって右下に観音菩薩、左側に勢至菩薩がお控えでした。
そしてその「三尊形式」の御本尊のさらに前面に木像彩色の像が二つ対で立っています。
正面左側が法然上人、右側が善導大師とのこと。
当山にも法然上人(源空)、善導大師は七人の善知識(七高僧)の御軸として本堂余間に飾ってあります。
法然上人に次いで「高位」を推すことができる善導大師、祖師同等の扱いをされている点にあらためて驚かされました。
中国の僧、善導さんは、法然さんの弟子であった親鸞聖人が正信偈の中で「善導独明仏正意」と言わしめたほどの高僧です。
私は善導さんの「無常偈」は好みですので、盂蘭盆には「日中無常偈」、報恩講お逮夜は「日没無常偈」、多回忌法要の冒頭に「至心懺悔」を、あの独特の「声明風」拝読をしています。
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