年がわかるというものですが「トラトラトラ」という日本映画がありました。ハワイ真珠湾米軍基地に奇襲攻撃に成功したという暗号電信です。映画の脚本の大半は世界のクロサワでしたが「監督謎の降板」により黒沢明の名はテロップに出ていません。映画の内容はともかくもその題名は聖徳太子が信貴山にて物部守屋討伐の戦勝祈願をした際に、寅の年、寅の日、寅の刻に毘沙門天が聖徳太子の前に現れ、その加護によって物部氏に勝利したという伝説にちなんだとか。
映画には渥美清が笑いのシーンで出演していますのでもう一つ「寅」が密かに加わって実はトラ×4。
舞台造りの本堂は昭和33年に再建されたものです。
残念ながら昭和26年に焼失した旧本堂は豊臣秀頼により片桐且元が奉行として再建したものでした。
残っていたら国宝クラスですね。
舞台造りとは、別名「懸(かけ)造り」、「懸崖(けんがい)造り」「崖造り」とも言って平地が少なく険しい崖や山の斜面を利用せざる得ない日本独特の建築術です。
崖の突端にへばりつく構造物は見るからに「タダものでは無い」という雰囲気を醸し出しますね。
相良の近くでは高天神六砦の一つ、小笠山砦の小笠神社を思い出しました。スケールは全然違いますがあそこも急峻な山頂でした。
画像は信貴山朝護孫子寺。ご縁の虎の張子やら石の虎が配された境内は宿坊もあって日没後も灯りが燈ってなかなかいい雰囲気。この信貴山の頂上が松永弾正の信貴山城。
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