東海道島田宿は当地では川越宿とも言います。
埼玉県の川越と紛らわしいですが、単純に川を越さなければならないという意からそれが強調されての呼名でしょう。
峠系に絞れば箱根・小夜中山・鈴鹿の3大難所が挙げられますが、トータルに三つの難所をピックアップしろと言われれば江戸から①箱根②大井川③七里の渡し になったそうです。
現在でも大井川の朝夕の渋滞時の渡河に関してはくさくさしていますが、幕府の方針で橋がまったく掛かっていなかった頃に比べれば一対百、いやそれ以上の差がありますね。
遥か昔私が相良から小田原まで自転車で走った時は確か14時間かかったと思いますがそのうちの5時間強は箱根だけで要してしまいました。
ひたすら「下り坂の楽しみ」(ラクちん)を期待して自転車を押して登りましたがいざ下り出してからブレーキが摩耗して無くなってしまったことから下りも殆ど自転車を降りて歩いたことを思い出します。
車にはねられるというリスクを無視すれば関所や山賊の出現というストレスも無く、舗装された良質の道を進むことができるので当時からすれば雲泥の差でしょう。
そして大井川の通行など何の苦も無く通行できますので「難所」のイメージなどまったくありません。
大井川の「難所」ぶりはやはり架橋されていないこともありますが、渡河にかかる経済的負担もバカにならないということと、増水して川止めともなれば宿泊費もかさんで旅費の負担も増えて散財するという結果にもなりかねませんでした。
画像は
①第58回企画展「難所」東海道を旅してのチラシです。
島田市博物館にて開催中 1月27日まで
②川越の町並み入口の看板
③現在の堤から見た島田市博物館と街道
④堤から180度転回して大井川。右側に国道1号鉄橋と遠くに
粟ケ岳、左隅の山が諏訪原城方面。
入館料300円 中学生以下 無料
以下ちらしより
江戸時代、東海道には箱根峠、大井川、七里の渡しなど多くの難所があり、峠を越え、川や海を渡りながらの旅は困難の連続でしたが、それでも人々は伊勢神宮や善光寺などへの参詣を理由にあげ、一生に一度の旅に出て名所旧跡や風光明媚な景観を楽しみつつ、見聞を広めました。
今回の展示では箱根峠、宇津谷峠、大井川、日坂峠、七里の渡しなど、相模国から尾張国にかけての東海道の難所に関する資料、大井川の川越しなどを紹介します。
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