師走恒例僧俗研修会は、横須賀(掛川)の善福寺さんでした。
講師は同朋大学の安藤弥先生で去年と同じ。
今年の演題は「教如聖人と東本願寺創立」です。
ちなみに昨年が
「真宗『法難』史-親鸞・一向一揆・廃仏毀釈」でした。
ブログ既報(9/12・11/2「石田三成 ボロクソ論 行こう教如上人四百回忌」)の通り来年、本山では教如上人四百回忌法要がお勤めされますので御開祖、蓮如上人と並んで称される教如上人の遺徳を今一度再確認する意味も含めて講学していこうという趣向ですね。
講師が相当強調していたことは・・・
①最近殊にゲーム等でも著名になった「教如上人」のイメージ(雑賀鉄砲衆を率いて「強え~」)がまるで戦国大名を彷彿させるが如く、粗暴で好戦的な点ばかりが強調されていますが、教如上人の宗祖親鸞聖人への思いや真宗の教えへの深い傾倒は並々ならぬものがあったことは言うまでもないことです。
②教如上人こそ「東本願寺の創始者」と言うことができます。
③その東本願寺の成立年は慶長九年(1604)であってその根拠は両堂(御影堂と阿弥陀堂)の完成―家康に寺領寄進の慶長七年とするのは間違いです。
教如さん周辺系図を一目すれば「戦国大名」と云われても仕方無いくらいのメンバーが顔を出していますね。
善福寺さん、門を入ってすぐの松の枝振りにも圧倒されますが、本堂は新築して間もない綺麗さ、拙寺本堂と違ってすきま風に悩まされることはありません。
しかし数週間振りに風も弱く過ごしやすい一日でした。
画像は本堂余間、七高僧と聖徳太子です。
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